就職偏差値ってなに?上位ランクの企業へ就職するためのポイント7つご紹介
初回公開日:2021年04月01日
更新日:2021年02月23日
記載されている内容は2021年04月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

そもそも就職偏差値とは何か?
「就職偏差値」というのは、企業の人気度や求人倍率、知名度などを考慮してつけた数値のことです。
大学の偏差値は毎年あまり変わりませんが、就職偏差値の場合、ある企業の人気が急上昇したり、不祥事を起こして信頼を失ったりした場合など、かなりの変動があります。
本記事では、この「就職偏差値」が企業選びの参考として信頼できるものかについて、そして偏差値上位ランク企業に就職するためのポイントについて紹介していきます。
就職偏差値はどこまで信憑性があるのか?
この「就職偏差値」を作っているのは「就職偏差値ランキング委員会」というところで、この就職偏差値のデータとなるところは「2ch就職版」です。
つまり、元にしているデータが「2ch就職版」で、実際に企業が公表している倍率などの数字ではないことには注意が必要です。公式な数値というわけではありませんので、参考程度にとどめておきましょう。
また、自分の出身大学の偏差値が63だからといって、就職偏差値が同じくらいの会社の内定をもらえるというわけではありません。
上記のことを念頭に置き、偏差値を見るようにしましょう。
大学の偏差値との違い
「就職偏差値」は、大学の偏差値と異なります。
大学の偏差値というのは、テストを受けて、自分がそのテストを受けた中でどのくらいの位置にいるかを表す数値です。
基本的には、平均点であれば偏差値は50と考えましょう。そして、平均点よりも高い点数を取得した場合には、50よりも偏差値は大きくなり、平均点よりも自分の得点が低ければ50よりも小さくなります。ただし、そのテストを受けた人たちの点数の分布によって数値は変わります。
このように、大学の偏差値はテストを受けた人数と、その得点分布によって算出されます。
しかし、就職偏差値はテストなどを受けて算出したわけではありませんので、大学の偏差値と同じように考えないようにしましょう。
数値は参考程度でみておく
就職偏差値の数値は、参考にはなるでしょう。しかし、就職で大事なことは就職偏差値が高いところに就職することではなく、自分に合った企業を選び、そこに入社することです。
自分のやりたいことがあり、その企業に入れば自分のやりたいことができると思うところに就職活動をするのが良いでしょう。自分の志望に沿っていれば、その企業の就職偏差値が高くても低くても関係はないでしょう。
自分がしたいこと、自分の夢をもとに企業を選びましょう。就職偏差値は、あくまでも参考程度に見ておきましょう。
理系の就職偏差値ランキング
それでも、自分の志望企業がどのくらいの就職偏差値なのかは気になるという人も多いのではないでしょうか。
ここでは、「就職偏差値ランキング委員会」の2019卒用「理系就職偏差値」を見てみましょう。
SSランクの偏差値は70です。次のSランクが偏差値69~67、Aランクの偏差値は 66~60、そしてBランクの就職偏差値は59~58となっています。
SSランク一覧
理系の就職偏差値のSSランクを紹介します。
SSランクの中には、「IBM(基礎研)」「 Google(ソフトウェアエンジニア)」などがランクインしています。
他にも、Intel、JAXAなど、SSランクに入っている企業は知名度・人気度とともに高いのがうかがえます。
Sランク一覧
続いて、Sランクを見ていきましょう。
まず偏差値69には「上位研究所(MRI/NTT持株/豊田中研/鉄研)」などが入っています。次に、偏差値68は「上位金融(数理専門)」「 NHK(放送技術)」です。そして、偏差値67は「 JXエネ」「JR東海」「Microsoft」です。
Aランク一覧
偏差値66~60のAランクにはたくさんの企業がランクインしています。ここですべてを紹介することはできませんので、代表的なものをピックアップします。
まず、偏差値66は「新日鐵住金」「INPEX」などです。次に、偏差値65は「味の素」「旭硝子」などがあります。また、偏差値64には「日清製粉」「三菱化学」などがランクインしています。
その他、「電源開発」「日清食品」などは偏差値63で、偏差値62は「資生堂」「ユニチャーム」などがあります。 偏差値61は「昭和電工」「サッポロ」などです。
Bランク一覧
偏差値59~58のBランクの企業です。Bランクと言っても名前を聞くとすべて知っている有名企業ばかりです。Bランクもすべて紹介はできませんので一部を紹介します。
偏差値59は「エプソン」や「ヤマハ発動機」などです。偏差値58は「富士重工」「京セラ」などがあります。
文系の就職偏差値ランキング
続いて、文系の就職偏差値についても見て行きましょう。まず、SSランクの企業は、2019卒向けの文系(総合職)就職偏差値の中にはありませんでした。
なお、偏差値の分布としては、SSランクの次のSランクが偏差値69~65、Aランクが偏差値64~60、Bランクが偏差値59~55となっています。
SSランク一覧
文系は2019卒向け就職偏差値の中にSSランクの企業はありませんでした。また、2018卒用の就職偏差値についても偏差値70を超えるSSランクの企業はありませんでした。
そこで、2017卒用まで遡ったところ、SSランクがいくつかありましたので、その一部を紹介します。
偏差値74が「マッキンゼーアンドカンパニー」など、73が「ボストンコンサルティング」など、72が「ベインアンドカンパニー」などでした。
Sランク一覧
Sランクには多くの企業がランクインしていますが、すべては紹介できませんので、その一部を紹介します。
偏差値69は「国際協力銀行」「日本銀行」など、68は「東京海上(SPEC)」「日本政策投資銀行」などです。
また、偏差値67にランクインしたのは「テレビ朝日」「電通」、「第一生命(FE)」「大和証券(GM)」、そして就職偏差値66、65は「伊藤忠商事」「住友商事」などとなっています。
Aランク一覧
Aランクにも多くの企業がランクインしていますので、こちらも一部を紹介します。
まず、偏差値64には「共同通信」「日本証券金融」などがランクインしています。次に偏差値63には「旭硝子」「味の素」など、偏差値62には 「キリン」「住友不動産」などがあります。
また、偏差値61にランクインしたのは「アサヒ」「住友化学」など、「花王」「サッポロ」などは偏差値が60です。
Bランク一覧
文系のBランクには、偏差値59から55の企業がランクインしています。そのうちの一部を紹介します。
偏差値59は「NTTデータ」「東レ」などで、「第一生命」「日東電工」などは偏差値58、偏差値57は「住友生命」「郵貯銀行」などです。
偏差値56には「JR九州」「昭和電工」「ニコン」などがあり、55は「りそな銀行」「日立化成」などの企業があります。
上位ランク企業に就職するためのポイント7つご紹介
ここまで、就職で大事なのは就職偏差値の高さではないということを見てきました。
しかし、自分がしたいことができそうな企業が何社かあった場合、その中でもできれば上位ランク企業に就職したいという方が多いのではないでしょうか。
ここからは、上位ランク企業に就職するためのポイントを紹介します。以下で、7つのポイントを詳しく見て行きましょう。
1:自分のビジョン(やりたいこと)を明確にする
就職活動では企業側から将来のビジョンを聞かれます。
では、なぜ企業側は学生の将来のビジョンを聞くのでしょうか。企業は、この質問をすることで、「学生の志望動機の高さ」と「仕事への考え方」を見ています。
やりたいことがなければ、その企業でどうなりたいかも語れません。自分のビジョンを明確にしつつ、目指す企業が求める人物像ともすり合わせていきましょう。
2:何のためにその企業に入るかを明確にする
面接で「志望動機」も必ず聞かれることの一つです。そのためにも、また自分のモチベーションのためにも、「何のために」その企業に入るかを明確にしましょう。
そのために欠かせないのは、企業研究です。同じ業種の他の会社もあるのに、なぜその企業でなければいけないかというところを明確にしましょう。
自分のビジョンに向けて、その企業で何をしたいか、どう成長したいかをはっきりさせましょう。
3:その企業で何をしたいか明確にする
漠然と「こうなりたい」と考えるよりも、希望する企業を調べて、その中で具体的に何ができるのかを考えましょう。
「自分のビジョンは○○なので、そのためにこの企業に入って△△という内容の仕事をしたい」というところまで、しっかりとイメージしてください。
企業での面接では、ビジョンに向けてその企業で達成したいことや、成し遂げたいことをしっかりと伝えることが大切です。
4:自分の経験や強みを棚卸する
自分の経験や強みは、就職活動のときにアピールポイントになります。そのためにも、自分の経験や強みを棚卸しましょう。
自分にはアピールできるようなものはないという方もあるでしょう。しかし、誰にでもその人なりの経験や長所はあります。
例えば、サークルなどでリーダーではなかったからといって、そのサークルの経験をアピールできないわけではありません。
自分がそのサークルでどのような立ち位置にいて、どのようにみんなに貢献したかというのも立派な自分だけの「経験」です。
5:強みや経験でどう貢献できるかを明確にする
自分の強みや経験をもとに、その企業でどのように貢献できるかを明確にしましょう。リーダー的存在なのか、参謀的存在なのか、縁の下の力持ちなのか、自分が得意とするポジションがあるはずです。
そのポジションで、企業にどのように貢献できるのか、自分の強みと経験をどう活かせるか、どう貢献できるかということを伝えましょう。
6:OB・OG訪問をする
OB・OG訪問は積極的にしていきましょう。しかし、ただ漫然とOB・OG訪問をするのであれば、相手の貴重な時間を奪うだけになってしまいます。
OB・OG訪問する際には、目的を明確にしてから訪問しましょう。
「目的」とは、その業界や企業に対する自分の理解が正しいのかどうか検証すること、自己分析が正しいかどうかを検証すること、そして、できるだけOB・OGから高い評価を得るという3つです。
就職活動の際に自己分析や業界分析を自分一人でするのは難しいので、実際にその企業で働く人と話ができることは大変有意義です。できるだけOB・OGを訪問しましょう。
7:キャリアアドバイザーに相談する
キャリアアドバイザーは就職支援のプロです。たくさんの就活生を見てきていますので、彼らに相談をしていろいろなアドバイスをもらいましょう。
自己PRや志望動機の書き方などのアドバイスもくれますし、内定をもらうためのコツや面接のコツなどもアドバイスしてくれます。
一人で悩むよりも、キャリアアドバイザーの意見を聞いて客観的な目線も入れながら就活をした方がスムーズに進むでしょう。
就職の視野を広げるために就職偏差値を確認しておこう
自分の通う大学の偏差値が高さと、就職偏差値の高さは必ずしも比例しません。大学偏差値のみで、企業にも受かると考えないようにしましょう。
就職偏差値にとらわれる必要はありませんが、参考として就職偏差値を確認しておきましょう。

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