コンサルってどんな仕事?6種類の業種と面接対策についても解説
初回公開日:2021年04月01日
更新日:2021年03月04日
記載されている内容は2021年04月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

コンサルとはどういった職業?
コンサルとは、コンサルタントの略です。コンサルタントは、企業やその経営層に対して、第三者的立場から状況を分析し、問題の解決策を提示して、企業の発展のサポートを行う(コンサルティングする)職業です。また、こうした企業のことをコンサルティングファームといいます。
日本においては、従来型の「顧問」や「相談役」といったものが、コンサルに似ている職業です。コンサルは能動的に、知識やスキルを与えると同時に、企業の経営にも参画するようになり、顧問や相談役とは別の職業として認識されるようになりました。
コンサル業界の種類6つご紹介
コンサル業界では、その得意とする領域や分野によって種類が分かれています。コンサルには高い専門性が求められるので、こうした得意領域・分野に特化しているというのもコンサル業界の傾向です。
本項では、6つのコンサル業界の種類を紹介します。ここで紹介する以外の領域・分野や、さらに細分化した専門的なコンサルも存在します。
1:総合コンサルティング
総合コンサルティングとは、クライアントである企業を選ばず、また、その企業の中にあるいかなる課題に対しても総合的にコンサルティングできることから、ワンストップで任せられるのがメリットです。
総合コンサルティングファームは、幅広い業界・業種、幅広いテーマを取り扱い、企業全体の問題解決を総合的に行うので、規模が大きな企業が多いのも特徴です。
2:ITコンサル
企業のITに関する課題を解決したり、ITを活用した戦略を練ったり、企業の戦略に合わせたITシステムを構築・最適化したりと、ITに関わる専門的なコンサルを行うのがITコンサルです。
ITコンサルの中には、システム構築のみならず、自社でシステムエンジニアを抱えて開発を行う企業もあります。昨今は、IT化が急速に進んでいるので、ITコンサルは今後も需要が多いと見込まれています。
3:人事系コンサル
クライアント企業の「組織」と「人」に特化したコンサルティングを行うのが人事系コンサルです。企業の人事戦略の策定、戦略に合わせた組織変革や人事採用、また、人事制度や人事評価制度の設計サポートなどが主な役割です。
人材系コンサルに資格は必要ありませんが、その専門内容から、社会保険労務士やキャリアコンサルタントの資格があると優遇される可能性があります。
4:戦略コンサル
戦略コンサルは、企業の経営戦略を策定することに特化したコンサルです。M&A;や業務改善、新規事業の立案や、それらの戦略を実行するサポートまで行うケースもあります。
大手企業や有名企業では、多くの企業がこうした戦略コンサルを活用しているといわれ、コンサル業界においても、戦略コンサルの市場規模が拡大しているといわれています。
5:財務系コンサル
企業の財務分野に特化しているのが、財務系コンサルです。財務面の改善に向けて、財務戦略の立案、資金調達と管理、財務面の業務プロセス改善、M&Aの財務的なアドバイス等が主な仕事内容です。
財務面が盤石でないと、企業の成長は見込めませんので、財務コンサルは、クライアント企業の中枢を担う経営層とコミュニケーションを取りながら進める、責任ある仕事になります。
企業経営や財務の知識の他に、公認会計士や税理士、中小企業診断士といった資格を活かすこともできます。
6:シンクタンク
シンクタンクとは、課題やテーマに沿ってその分野に精通する専門家を集め、政治・経済・社会の問題解決に向けて調査や研究、コンサルティングを行う組織です。英語でThink Tankと書き記すように、頭脳のタンク、日本語では頭脳集団に近い意味合いを持ちます。
コンサルタントの4つの役職を紹介
コンサルタントも一般企業のように役職がありますが、コンサル業界特有の、課長や部長といった耳慣れた役職とは違う役職の呼称が存在します。本項では、主な4つのコンサルタントの役職について紹介します。
1:アナリスト
アナリストは、英語のAnalyzeが意味する通り、分析することが主な仕事内容です。具体的には、クライアントからのヒアリングや調査によって得た情報を分析し、会議やプロジェクトのための資料作成が主な業務になります。
アナリストは、最初のコンサルタントの役職であり、入社直後から3年ほどの間に務めることの多い役職です。アナリストである間に、コンサル業界の基本や基礎を学ぶことになります。アナリストは、企業によってリサーチャーと呼ばれる場合もあります。
2:コンサルタント
コンサルタントの役職は、新卒で入社した場合3~5年後頃の役職になります。主な業務は、コンサル業務で紹介したそれぞれの種類における仕事内容になります。プロジェクトの大半の実務をこなす役職です。
プロジェクトを担当する中で、資料をもとに仮説を立てて、検証することが求められます。どういった人からヒアリングを行うのか、どのような調査を行うのかを決めるなど、任されることも多いポジションです。
企業によってはコンサルタントの役職も細分化されている場合があり、シニアアソシエイトやチーフコンサルタントなどがその例です。
3:マネージャー
コンサルタントやアナリストを率いてプロジェクトを取りまとめ、予算管理や人員の割り振りといった責任ある仕事を任される役職がマネージャーです。また、クライアントとの折衝やコミュニケーションもマネージャーが中心となって行うことが多く、ハードな仕事といえます。
4:パートナー
パートナーとは、コンサルティングファームの共同経営者という意味です。パートナーには、既存・新規クライアントの営業と、コンサルティングファームの企業経営の大きく2つの役割があります。
パートナーはこれまで培った人脈、知識やスキルを駆使し、既存・新規クライアントにアプローチして、プロジェクトを受注します。
また、コンサルティングファームの経営面では、共同経営者として、企業がどのように成長していくのか、グローバルな視点から、オフィス内の人員配置といった細かなところまで、全体的に考えなければならないなど、仕事内容は多岐に渡ります。
ハードな仕事である分、コンサル業界の1から100までを知ることができ、本当のこの仕事の楽しさを知ることができる役職でもありますし、パートナーになれるのは高い競争率を勝ち抜いた一握りです。コンサルの憧れの役職であるといえます。
気になるコンサルタントの年収・給与
コンサルタントの年収は、基本的に年齢によってではなく、成果や役職によって変わります。また、何のコンサル業界かによっても大きく年収や給与は異なります。
専門コンサルの20代の年収は約450~1,200万円、30代は600~5,000万円、40代では700万~2億円と大きな差があり、種類でいうと戦略コンサル、外資系の方が高額年収になりやすい傾向です。
また、役職にもよりますが、パートナーの場合は、売り上げ目標を課せられていることが一般的であり、その貢献度が年収や給与に大きく反映されます。
コンサルタントになるには何が必要?
コンサルタントになるために必要なものは何でしょうか。新卒であれば、業務知識やスキルは机上の理解内で十分ですので、細かくは問われません。また、コンサルタントになるための資格はありません。
しかし、専門コンサルの場合には、大学で専攻したITについての知識や経営・経済についての知識、公認会計士や税理士、社会保険労務士といった士業の資格が歓迎されることもあります。本項では、コンサルになるために必要なスキルを解説します。
ポテンシャル採用が基本
コンサルタントでは、若い人材を採用する場合、応募者の潜在能力や成長の可能性を重視して人材を採用する、ポテンシャル採用が一般的です。
社会人としての言葉遣いやマナーを身につけており、且つ、就職後には柔軟にコンサルティングファームのカラーに馴染むことができる人材を確保し、企業に対する理解を深めながら、将来の活躍を期待するというのがこの採用方法の目的です。
ロジカルシンキングとコミュニケーション能力が重要なポイント
コンサルタントは、常に考え続ける仕事であるため、ロジカルシンキング(論理的な思考)ができることが大切です。また、プロジェクトチームやクライアントとのコミュニケーションも重要な役目ですので、コミュニケーション能力の高さも求められます。
コンサルタントの選考を突破するために
コンサルタントの選考を突破するには、何が必要なのでしょうか。コンサルティングファームの選考プロセスは、一般的な企業と同様に、書類選考・筆記試験・面接というステップで進められることがほとんどです。本項では、最後のプロセスに当たる面接について、解説します。
ケース面接が多い
ケース面接は、コンサルティングファームの採用面接で実施される特徴的な面接方法です。ケース面接とは、実際にコンサルタントがプロジェクトで行うものと同様の課題を応募者に与え、その解決策を考えるというものです。
また、解決策を面接官に提示した後に、解決策に対する質問も尋ねられます。これらの一連の課題について、5~10分程度の限られた時間内で対応しなければなりません。
ケース面接の対策
ケース面接の対策は、SPI試験のようにテストの方法に事前に慣れておいたり、筆記試験のように日頃の学習によって点数を上げたりといった対策ができるものではありません。
ロジカルシンキングを鍛え、短い時間内で想定課題の理解と、解決策を論理的に組み立てる練習をしましょう。また、コミュニケーション能力が求められる業界ですので、解決策を説明する際の伝え方も大切です。
難易度の高いケース面接ですが、面接官の質問で回答が難しい場合でも、その困難な状況に応募者がどのように立ち向かうかを面接官は見ています。臨機応変に対応できることも重要視されます。
コンサルタントの仕事内容を知りコンサルへの就職を目指そう
コンサルタントの仕事内容は、業界の違いや、役職によっても異なることを説明しました。自身の興味のある分野や専門を取り扱うコンサルティングファームを探し、コンサルへの就職を目指してみましょう。

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