大手病になりやすい原因とは?危険性とならないための対策法5つも紹介!
初回公開日:2021年04月01日
更新日:2021年03月17日
記載されている内容は2021年04月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

大手病とは?
「大手病」という言葉の意味をご存じでしょうか。
大手病とは、就職活動において中小企業には目もくれず、いわゆる業界の「大手企業」にしか興味が持てない心理状態のことを「大手病」と呼びます。
東大や早慶、日東駒専や関関同立など、高学歴の学生に多いといわれていますが、親(保護者)が高学歴や「大手企業」に勤務しているなど理由は様々です。また学生本人だけではなく、親(保護者)が「大手病」になっている場合もあります。
大手病になりやすい原因4つ
「大手病」の言葉の定義はわかりました。次に大手病にかかってしまう原因です。
自分の就職希望先を選んで絞り込むことは就職活動において大切です。就職希望先を絞り込んだ結果、希望先に大手企業が残る可能性はあります。しかし、大手企業にしか就職したくないという考えが強すぎると大手病にかかってしまいます。
そこで大手病になりやすい原因はどこにあるのかを4つお伝えします。
1:人に自慢できるかで企業を選んでいる
他人の目を気にしすぎるあまり、就職先を人に話しやすい、自慢しやすい企業を選んでいる可能性があります。
親から「いい会社に就職しろ」と言われたり、知人の「大手企業の内定をもらった」などと自慢話を聞かされたりすると、「自分も大手企業じゃないと人に話せない、自慢できない」と考えてしまうのが原因です。
その結果、企業の選択が「なにがしたいか、どんな会社で働きたいか」ではなく「他人に話しやすいか、自慢できるか」になってしまいます。
2:中小企業を下に見ている
「大手企業=優秀」「中小企業=劣等」「大手企業>中小企業」といった考え方から、中小企業を見下しているのが原因の可能性があります。
中小企業は大企業とは異なり、テレビCMなどメディアにあまり出てないので、日常で名前を目にする機会は少ないです。人は普段よく目にするものを好み、目にしないものは避けようとする傾向があります。
結果、普段から企業分析・研究を重ねている場合を除いて、名前を知っているのが大手企業のみなので「中小企業なんて」「大手企業しか」という発想になりがちです。
3:親に大手企業を勧められる
親が過干渉で「就職するなら大手企業でないといけない」などと言われすぎることが原因の可能性があります。
親が高学歴や大手企業で勤務していた場合、親が大手病にかかっているというケースがあります。親世代には「大手企業に就職した奴が勝ち組」と考えている人が多いですが、親が就活をしていた時と、今とは状況が違います。
それでも親の期待に応えようとする学生は多いです。その気持ちを持つのは良いことですが、親が大手病にかかっていて考えが偏見に基づいたものだと、結果自分も大手病になってしまうケースがあります。
4:志望先を絞り込みすぎている
志望先を極端に絞り込みすぎた結果、志望先が大手企業だけになってしまうケースも大手病の原因になる可能性があります。
高学歴の方に多い特徴で「そんなにエントリーしなくても内定はもらえるだろう」と自信過剰になり、志望先を大手企業数社だけに絞り込むケースです。
内定がもらえればよいのですが、ダメだった場合は、失敗を取り戻そうと大手企業にしか目がいかなくなり、大手病の心理状態に陥りやすくなります。
大手病の危険性4つ
就職活動は難しく、「大手病」にかかるとさらに就職活動の難易度が上がります。大手病にかかるとなぜ就職活動の難易度が上がってしまうのか、大手病の危険性を4つお伝えします。
1:志望先の選考に全部落ちてしまう
志望先で全落ちしてしまい「無い内定」の可能性があります。
大手企業の場合は日本のみならず海外から就職を希望する人もいるため、大手企業の求人倍率は通常の企業よりもグンと高くなります。また採用の基準は「高学歴だから」「頭が良いから」だけでもありません。
大手企業のみで就活を進めた場合、競争率が高く内定ゼロの可能性があります。
2:挫折しやすくなる
就職先を大手企業のみに絞り込むと、内定にまでたどり着く確率が低くなり、不採用の滅多打ちに耐えられず挫折しやすくなる可能性があります。
大手企業の場合エントリーする人数が多く競争率が高いので、書類選考の時点で不採用になりやすく、内定をもらうどころか面接にすらたどり着けないことも多々あります。
失敗が続くと志望先の選択肢も減少し「自分は就職できないのではないか」「社会に必要とされていないのではないか」とネガティブに考えてしまい、就活に嫌気がさして挫折、就活自体をやめるケースもあります。
3:視野が狭くなる
大手病にかかると企業のネームバリューにとらわれすぎて視野が狭くなる可能性があります。
志望先の基準が「大手企業」「名前が知られている」に絞られて、自分に合った環境、やりたかったことができる企業を見逃してしまいます。
日本には世界に名を知られた大企業は多いですが、優良な中小企業は大手企業よりも数多く存在します。大手病にかかってしまうと視野が狭くなりその事実に気づかない、または失念した状態で就活に臨み、失敗を繰り返す可能性があります。
4:ミスマッチしやすくなる
大手企業に就職できたとしても、自分には合わない環境の企業で働くことになる危険があります。
就職先の志望理由が「大手だから」という曖昧な理由なので、運よく就職できたとしても、ミスマッチで仕事や環境が好きになれずにすぐ離職、転職してしまう可能性があります。
事実として、平成28年に卒業した新卒就職者の3割が3年以内に離職しているという厚生労働省の発表があります。
出典:新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況)を公表します|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00002.html#:~:text=%EF%BD%9E%E6%96%B0%E8%A6%8F%E5%AD%A6%E5%8D%92%E5%B0%B1%E8%81%B7%E8%80%85,%E5%B0%B1%E8%81%B7%E8%80%8532.0%EF%BC%85%EF%BD%9E
大手病の対策法5つ
「大手病」にかかると就職活動に支障をきたすので、大手病をうまく回避する必要があります。
しかし、大手病にかかる可能性は誰にでもあります。大手病にかからないため、そして大手病にかかってしまったときの対策を5つお伝えします。
1:大企業への先入観を捨てる
大手企業に入れば安心で幸せになれるという先入観は捨てましょう。
「大手企業=安定」の時代ではなくなりつつあります。大手企業でも倒産や吸収合併のリスクはあります。また、リストラの対象になる可能性も、現代においては珍しいことではありません。
親世代の多くは「大手企業=安定」と考えていますが、親の言うことをあまり鵜呑みにせず、まして誰が書いたのかがわからない2ch内の「なんj」の書き込みなどは一切気にせずに「大手企業=安定」の先入観を捨てて就職活動を進めましょう。
2:就活の方向性を見直す
就活の軸を一度見直してみるのも対策の1つです。
大手企業を志望先に選択する場合は「待遇」「企業の認知度」「規模」が就活の軸になります。しかし、それだけを軸にしてしまうと大手病にかかりやすく、見直さずにそのまま放置すると克服も難しくなります。
見直す際は中小企業やベンチャー企業、BtoB企業や大手企業の子会社もあることを考慮して、「やりたいことができる」「職場の環境」などを軸に完全シフトする方法もあります。
3:本当に自分のやりたい仕事か改めて考える
志望先企業での仕事が、自分が本当にしたい仕事なのかを考えてみるのも対策の1つです。大手企業で働くという「ステータス」だけを求めて就活に臨んでいないか考えてみましょう。
大手企業に就職することは悪いことではないですが、それと同様に中小企業に就職することも悪いことではありません。自分のやりたい仕事ができる職場と、企業規模の大小は無関係です。
就職後にしたい仕事ができていない状況は良いとは言えません。極力避ける努力をしましょう。
4:優良企業を見つける
大手企業以外の中小企業も調査して、優良な中小企業を見つけることも対策の一つです。
全大手企業が安定している企業とは言えないのと同様に、全中小企業が不安定な企業とは言えません。中小企業の企業数での割合は、2016年6月の時点で99.7%です。一般消費者の中では無名でも業界の中では有名な優良企業は多数存在します。
優良な企業を見つけるのは簡単なことではありませんが、中小企業の説明会に参加したり、インターンシップで実際に職場の雰囲気を体感してみるという方法があります。
出典:中小企業・小規模事業者の数(2016年6月時点)の集計結果を公表します|中小企業庁
参照:https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/chu_kigyocnt/2018/181130chukigyocnt.html
5:一度就活から離れて頭をリフレッシュ
一度就活から離れて頭の中を整理、リフレッシュして仕切りなおすのも対策の1つです。
大手病にかかった状態で就活を続けていると「大手以外は価値なし」「就職するなら大手のみ」「大手しか考えられない」という考えにとらわれて視野狭窄に陥り、その状態で頑張り続けても結局うまくいかずにさらに視野が狭くなるという負のスパイラルに陥る可能性があります。
頑張り続けてもうまくいかないときは、頑張らないという選択肢もあります。
大手病を回避して就活しよう
就活では良い働き場所を探し、さらに相手企業に認めてもらわなければならないため難易度が高く、大手病はその難易度をより上げてしまいます。
大手企業を選択するのが問題なのではなく、大手だからという理由だけで大手企業を選択すると皆さんの未来の選択肢が少なくなります。
一般消費者の我々には知名度がなくても優良な企業は多数あります。職場探しの範囲を広げて、皆さんにとってベストマッチな職場を見つけましょう。

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