銀行と信用金庫の違い6つ紹介|銀行と信用金庫を受験する際の注意点とは?
初回公開日:2020年10月01日
更新日:2020年09月27日
記載されている内容は2020年10月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

銀行と信用金庫の違いとは?
金融機関として消費者になじみ深いのは銀行と信用金庫でしょう。銀行も信用金庫も同じ金融機関ではありますが、業態や組織には大きな違いがあります。まず銀行は「銀行法」に、信用金庫は「信用金庫法」に基づいているという法律面の違いです。
また、銀行は株式会社ですが、信用金庫は相互扶助が目的の非営利組織です。以下では銀行と信用金庫の違いについて詳しく解説します。
銀行と信用金庫の違い6つ
消費者にとっては銀行も信用金庫もどちらも金融機関です。口座を開けば預金ができて、条件が合えば融資が受けられるという点から見ると、違いはないように感じられます。
しかし、銀行と信用金庫には明確な違いがあります。「業務内容」「利用者の対象」「規模」「制限」「目的」「組織」という6つの点から違いを解説します。
銀行と信用金庫の違い1:業務内容
金融機関には「預金」「融資」「為替」という3つの大きな業務があります。その他、保険や国債の販売などを扱っている場合もあります。
銀行も信用金庫も上記の業務は共通ですが、違いはそれを行う上での理念でしょう。銀行は株式会社として利益を追求しますが、信用金庫は相互扶助の立場から業務を行っています。
銀行と信用金庫の違い2:利用者の対象
銀行には利用者の制限はありません。反社会的であると判断されない限り、どんな人でも銀行を利用することが可能です。
それに対して信用金庫は利用するにあたって、まず会員になる必要があります。
口座は会員以外でも開くことができますが、融資を受けるなどする場合には、「営業地域に居住」「営業地域に勤務」または「営業地域で事業を行う(条件あり)」のいずれかに該当することが条件となっています。
銀行と信用金庫の違い3:規模
都市銀行と呼ばれる銀行は現在、4行(定義によっては5行)です。三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行・りそな銀行です。これら誰もが知っているメガバンクは必要な場所に支店を設けています。また、ATMも全国的に展開されており規模が大きいといえます。
それに対して、信用金庫はその地域に密着して活動しているため規模が大きいとは言い難いでしょう。取引先は中小企業が中心で、地域の中でお金を循環させています。
銀行と信用金庫の違い4:銀行には制限がない
銀行と信用金庫の大きな違いは、事業に制限があるかどうかです。銀行は株式会社であるため、銀行法にのっとっていれば、その他に制限はありません。取引先も融資額も、各銀行の判断によって決まります。
しかし、信用金庫には取引先の制限があります。上記で触れたように、信用金庫の営業地域に関係しているかどうかで判断されます。地域で活動しているとみなされない場合、融資を受けることはできないということです。
銀行と信用金庫の違い5:目的
金融機関の目的は、1.資金を仲介する(お金を預かり、必要としている他の人に融資する)、2.信用を創造する(資金の仲介によって、新たな資金を生み出す)、3.資金を決済する(口座間でお金を移動させる)という3点です。
これは銀行も信用金庫も共通の役割ですが、その上で銀行は株式会社であるため、株主の利益を最優先に考えます。それに対して信用金庫は、地域経済の発展を支えるという役割を果たしています。
銀行と信用金庫の違い6:組織
銀行は株式会社であり、利益を追求する営利集団です。株主の利益を第一に考えて事業を展開しています。取引先も個人や中小企業でなく、大企業が多くなっているのが一般的です。
それに対し信用金庫は、会員の出資によって成り立っています。会員は定められた出資金を支払うことで信用金庫を利用する資格を得ます。非営利組織であることが信用金庫の大きな特徴です。
銀行と信用金庫を受験する際の注意点6つ
同じ金融業である銀行と信用金庫ですが、業務内容は重なっていてもあり方や理念は異なっています。就職試験を受けるにあたって、どのような点について考慮しておくべきなのでしょうか。
「給料」「転勤の有無」「求められる人間性」「自己分析」「志望動機」「安定性」の6つの点から考えてみましょう。
銀行と信用金庫を受験する際の注意点1:給料の差
銀行はまず「普通銀行」と「信託銀行」に分けられます。普通銀行はさらにいくつかの種類に分類されており、当然給与もそれぞれの銀行によって異なります。採用時の職能にもよるので一概にはいえませんが、銀行と信用金庫を比べた場合、銀行の方が給料は高いといわれています。
しかし、初任給ではそれほど大きな差は見られません。年次が上がり役職がついてくると、差があらわれてくるようです。
銀行と信用金庫を受験する際の注意点2:転勤の有無
銀行に勤務する場合、転勤は避けられないことのようです。地方銀行でもそうですが、特にメガバンクといわれるような都市銀行は全国的に事業を展開しているため、数年おきに転勤することもあります。
また、海外の拠点に転勤する可能性もあり、銀行員に転勤はつきものといえるでしょう。
信用金庫にも転勤はありますが、事業が地域密着型のため、転勤しても同じ地域の中での異動ということが多いようです。
銀行と信用金庫を受験する際の注意点3:求められる人間性の違い
銀行は日本の経済を動かす組織です。そのため銀行員には、社会全体の動向を把握しておくことや、世界的な金融の動きに興味を持っていることが求められるでしょう。また、日本の金融に携わるのだという自覚も必要でしょう。
信用金庫で働く人には、地域に貢献したいという志が求められます。また、地元に密着しているため、地域の人とのやりとりは必須です。コミュニケーション能力の有無も大切な資質といえるでしょう。
銀行と信用金庫を受験する際の注意点4:自己分析を行う
同じ金融機関といっても、銀行と信用金庫では、求められる人間性の違いは大きいといえます。志望する際には自分がどちらに向いているのかを分析することが重要です。
日本全体の金融や経済にかかわる仕事がしたいと思うのと、地域に密着して困った人を助けたいというのでは大きくタイプが異なります。金融業界は人気のある就職先ですが、それぞれの機能と業務内容、理念について押さえておくことがまず大切でしょう。
銀行と信用金庫を受験する際の注意点5:志望動機
銀行は株式会社であり、一番の目的は利益を上げることです。それをベースに、銀行の社会的役割やそこで自分は何ができるのか、何がしたいのかを書いていくことになります。
一方、信用金庫は非営利組織であるため、志望動機が一般企業と同じでは受け入れられないでしょう。企業の利益第一ではなく、地域に根差した人々の利益のために尽くしたい、地域に貢献したいとアピールすることがポイントになるでしょう。
銀行と信用金庫を受験する際の注意点6:安定性の差
かつて金融機関に就職することは一生涯にわたる安定を手に入れることと同義だと考えられていましたが、変化の激しい現在ではそうもいい切れないでしょう。
大手の銀行では再編などの可能性も高く、企業であるため倒産しないとも限りません。しかし、金融業界ならではの安定性もやはり評価できます。一方、信用金庫は非営利組織という公共性から安定しているといえますが、地方では経済の不安定さを考慮する必要があります。
銀行と信用金庫それぞれの受験対策法
銀行にもさまざまな種類の銀行があり、それぞれの業務内容や業界の動向について調べておくことは基本的なことといえます。それは、信用金庫も同様です。組織や地域によって異なる特性を押さえておきましょう。
そのうえで、銀行と信用金庫を受験する際には特にどのような対策をとっておけばいいのでしょうか。以下を参考にしてみてください。
銀行
銀行を志望する場合は、数ある金融業の中でも「なぜ銀行なのか」を質問されることは多いでしょう。証券やカード会社、保険会社ではなく、なぜ銀行なのかをきちんと分析しておく必要があります。
また、国の政策についても押さえておく必要があります。銀行の業務に直接関係してくる日銀の施策や、政府の方針について知っておくことは必須でしょう。
信用金庫
信用金庫を受験する際のキーワードのひとつになるのが「地域貢献」です。信用金庫の業態を分析し理解しておくことはもちろんですが、地域密着型の非営利組織という信用金庫の特性を、しっかり押さえておきましょう。
信用金庫と一口にいっても地域性や特徴、強みはそれぞれ違います。その信用金庫がその地域でどのような役割を果たしているのかを知っておきましょう。
銀行と信用金庫どちらの倍率が高い?
金融業は近年、昔ほど志望者が多くないといわれていますが、安定性を求める学生には人気の職種です。特に都市銀行は高倍率で、就職試験で勝ち残るのはかなり難しいようです。
また、都市銀行に比べると、信託銀行や地方銀行の方が倍率は低いとされています。一方で、信用金庫は金融機関としては比較的倍率が低いといわれています。
銀行と信用金庫の違いを理解し就活を行おう
どちらも間接金融にカテゴライズされるため、銀行と信用金庫では業務内容に共通点が多いですが、理念や組織については大きく異なっています。
この記事では銀行と信用金庫の違いについて解説しました。それぞれの特徴や違いを理解し、自分に合っているのはどちらかを分析して、就職活動に役立ててください。

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