SI企業の種類と主な特徴とは?SI企業で働くSEの業務内容7選を紹介
初回公開日:2020年10月01日
更新日:2020年09月29日
記載されている内容は2020年10月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

SIとは
SIとは「システムインテグレーション」を略した言葉で、コンピュータやソフトウェア、ネットワークなどを連携させて利便性の高いシステムを構築することを意味します。
システムインテグレーションを行う企業を「SI企業」や「システムインテグレーター」、「SIer」などと呼びます。SI企業はネットワークを構築したりデータベースを整え、システムが滞りなく運用されるように保守管理していくことが主な仕事になります。
SI企業(SIer)とは
SI企業(SIer)とは「SIを行う人」という意味で「SI」に「er」を付けた造語です。
SIerはクライアントのITニーズをヒアリングし、ワンストップでSIを受託してクライアントに提供する情報通信企業です。
日本では情報システム部分を外部に委託するケースが多いことからSIerが生まれました。ただし、SIerは日本独自の言葉となっているため、海外では通じません。
SIとSEの違い
SIはサービスの業種の名称、SEはサービスを担う人の職種を指します。
SEはシステムエンジニアを略した言葉で、システム開発における上流工程を担う職種のことなので「人」を指す言葉です。
一方、SIは前述のとおりシステムインテグレーションというサービスの業種のことになるため、それぞれ意味が異なります。また、SI企業では多くのSEが働いています。
SI企業の種類と主な特徴4選
SI企業の種類と主な特徴4選をご紹介します。
SI企業はITシステムの企画から設計、構築、運用まで一貫して行うシステムインテグレーションを提供する企業のことですが、企業の成り立ちによって種類は大きく異なります。
ここではSI企業の種類と主な特徴4選をご紹介しますので、それぞれどのような特徴があるのか参考にしてみてはいかがでしょうか。
SI企業の種類と主な特徴1:外資系
SI企業の種類の1つには、国内のみならずグローバルにSIを手がける外資系企業があります。
外資系SI企業は「日本法人」が存在している大手企業を指すケースが多く、有名な外資系SI企業には「Cisco」や「Oracle」、「IBM」や「アクセンチュア」などがあります。
外資系SI企業は本社がある国で展開しているITサービスを日本で展開したり、コンサルティングやシステム開発などを行います。
特徴
外資系SIerには日本のような年功序列の制度がなく、成果主義であるという特徴があります。
SIerに限らず外資系企業の特徴でもありますが、日本企業よりも新入社員の時点から給与が高い傾向にあり、転職などでもキャリアアップも一般的です。また、事業拡大の可能性が高い一方で、M&Aなどによる環境変化は日本企業よりも大きくなる傾向があります。
SI企業の種類と主な特徴2:メーカー系
SI企業の種類の1つには、ハードウェアを製造していた企業がSIも手掛けるようになったメーカー系企業があります。
メーカー系SI企業は一般的にパソコンメーカーなどの情報システム部門が独立した企業を指すケースが多いです。有名なメーカー系SI企業には「NECソリューションイノベータ」や「日立製作所」、「東芝デジタルソリューションズ」などがあります。
メーカー系SI企業は主に親会社の下請けを行います。
特徴
メーカー系SIerは元々が大手メーカーのシステム部門ということもあり、安定しているという特徴があります。
親会社の下請けを行うことが多いメーカー系SIerですが、自社営業が受注した仕事を行うこともあります。また、親会社が大企業なので企業体制は安定しており、福利厚生も充実しているケースが多いという特徴があります。
また、ハードウェアからソフトウェアまでトータルサポートできるという強みがあります。
SI企業の種類と主な特徴3:ユーザー系
SI企業の種類の1つには、通信や金融、商社などが大規模なシステム開発を始めたことをきっかけに、情報システム部門を独立させたユーザー系企業があります。
ユーザー系SI企業は銀行や保険会社などが親会社になります。有名なユーザー系SI企業には「NTTデータ」や「みずほ情報総研」、「野村総合研究所」などがあります。
また、基本的には親会社のシステムに関係した業務を行います。
特徴
ユーザー系SIerはユーザーに近い立場で課題解決を行うという特徴があります。
親会社に関わる業務を行うため、保険業務や銀行業務など親会社の業務知識が必要になります。そのため、IT知識のみで働くのは難しいです。
また、メーカー系と同じく親会社が大企業となっているため、企業体制は安定しているケースが多いです。
SI企業の種類と主な特徴4:独立系
SI企業の種類の1つには、親会社やグループを持たずに独立して専業でSIを行う独立系企業があります。
独立系SI企業は特定の親会社を持たないSI企業です。有名な独立系SI企業には「トランスコスモス」や「大塚商会」、「オービック」などがあります。
独立系SI企業は有名企業を除いて、あまり名前に馴染みがない企業も多いです。
特徴
独立系SIerは自由な経営が行えるという特徴があります。
メーカー系やユーザー系と異なり独立系SI企業には特定の親会社がグループ会社がないため、自由な経営が行いやすいです。また、有名企業であれば他のSI企業と同水準の高い収入が得られます。
ただし、親会社というバックグラウンドがないため、創業して日が浅い場合は事業収益が安定していないケースもあります。
SI企業で働くSEの業務内容7選
SI企業で働くSEの業務内容をご紹介します。
ここまでご紹介したとおり、SI企業には外資系、メーカー系、ユーザ系、独立系という4つの種類があります。また、SI企業では多くのSEが働いています。
ここではSI企業で働くSEの業務内容7選をご紹介しますので、SEがどのような業務を行っているのか参考にしてみてください。
SI企業で働くSEの業務内容1:要求分析
SI企業で働くSEは、クライアントからヒアリングを行い、要求を分析する要求分析を行います。
SI企業はシステム開発における一連の業務を行うため、まずはクライアントの要求分析を行う必要があります。要求分析ではクライアントからヒアリングを行い、クライアントが実現したいことや現在使用しているシステムの使いにくい点などを整理し、ドキュメントとしてまとめます。
SI企業で働くSEの業務内容2:要件定義
SI企業で働くSEは、要求分析で抽出された要望をより具体的にする要件定義を行います。
たとえば「現在使っているシステムの応答時間が遅い」といった要望があった場合、実際にレスポンス時間を調べて妥当性を検討します。また、実際に対応する場合は具体的な内容にまとめます。
さらに、要求分析で欲しい機能として挙げられた機能が本当に必要かどうかの確認も行い、システム設計の構成案を提示します。
SI企業で働くSEの業務内容3:RFPの作成
SI企業で働くSEは、具体的な予算や希望納期などをまとめたRFPの作成を行います。
RFPは「提案依頼書」を指す言葉で、システムの概要や目的、必要な機能、システム条件や予算、納期、契約条件などを具体的に盛り込む必要があります。SEは要件定義で洗い出されたシステムに関する改善の要望などを、RFPに落とし込むことになります。
SI企業で働くSEの業務内容4:基本設計
SI企業で働くSEは、ソフトウェアの動きを外から見た際の動きを設計する基本設計を行います。
SEが行う設計には基本設計と詳細設計があります。基本設計では前工程で作成した要件定義にもとづいて、業務フローや機能一覧表、ネットワーク構成図、テーブル定義、ER図、画面レイアウトや帳票レイアウトなどを作成します。
また、基本設計はクライアントも内容を確認するため、見られることを想定して作成します。
SI企業で働くSEの業務内容5:詳細設計
SI企業で働くSEは、基本設計で設計した動きをどうやって実現するかを設計する詳細設計を行います。
詳細設計ではソフトウェアの内部的な動きや仕様を設計するもので、プログラマーに向けた内容になっています。システムの構成やどのような処理を行うか、外部連携などの方法について具体的に通知を行います。
SI企業で働くSEの業務内容6:テスト
SI企業で働くSEは、形になったシステムが設計通りに動作するかどうかテストを行います。
SEはシステム開発の上流工程を担当しますが、動作するようになったソフトウェアのテストもSEが担当します。SEは設計書などの内容と見比べて、ミスや反映漏れがないかどうかチェックテストを行います。
SI企業で働くSEの業務内容7:納品・運用・保守
SI企業で働くSEは、納品やシステムの運用、保守なども行います。
完成したソフトウェアなどをリリースした後は、SEはシステムの障害への対応やメンテナスなども行います。問い合わせへの対応やシステム改善のためのサポートなど幅広い内容を行いますが、リリース直後は問い合わせが多いためSEの業務負荷も高まります。
SI企業を深く知って就活を進めよう
SI企業はクライアントのITニーズを抽出し、企画から設計、構築、運用までワンストップでクライアントに提供する情報通信企業です。
ぜひこの記事でご紹介したSIについての概要やSI企業の種類と主な特徴、SI企業で働くSEの業務内容などを参考に、SI企業に対して理解を深めてみてはいかがでしょうか。

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