「顔を出す」は敬語?使用時2つのポイントやメールなどでの言い換え例
初回公開日:2020年10月01日
更新日:2020年09月26日
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「顔を出す」とは?
「顔を出す」には、訪問する、会合に出席する、姿を現す、顔を見せると言う意味があります。
この「顔を出す」は日常会話でもよく使われる言葉ですが、目上の人と話す際やメールなどでも敬語として使うことはできるのでしょうか。本記事では「顔を出す」を敬語として使う場合の正しい使い方について解説していきます。
「顔を出す」の反対語
「顔を出す」の反対語はありません。反対語ではありませんが、強いて言うなら「顔を出さない」とすれば逆の意味になります。
「〇〇さん、最近ここに顔を出さなくなったね」などと言った使い方がされ、「顔を出す」と同様に「顔を出さない」も日常会話などでよく使われる表現です。
「顔を出す」の2つのポイント
「顔を出す」という言葉を敬語で使おうとする前に、「顔を出す」という言葉について必ず知っておかなければならないポイントが2つあります。まず1つは、「顔を出す」はそもそも敬語ではないこと、そしてもう1つは初対面の人には使えないということです。
これを知らないでいると、いつの間にか相手に失礼になってしまう可能性もあります。これからこの2つのポイントについて解説するので、必ず押さえておきましょう。
「顔を出す」のポイント1:敬語ではない
使い勝手が良いためついつい使ってしまう「顔を出す」ですが、実はこれは敬語ではありません。「顔を出す」はそもそも親しい間柄で使う言葉であるため、敬語には適さないのです。
「顔を出していただきありがとうございます」や「顔を出させていただきます」のようにいくら丁寧に言ったとしても、相手にとっては失礼になってしまうので、目上の人と話す際やビジネスシーンなどで使用する際は、注意する必要があります。
「顔を出す」のポイント2:初対面の人には使えない
「顔を出す」と言う言葉は前述の通り、親しい間柄で使うことができる表現です。これは辞書などで細かく定義されているわけではありませんが、マナーの範囲になるので覚えておきましょう。
親しい間柄で使われる言葉ということは、当然初対面の人に使うことは出来ません。初対面の人と話す場合は「ご足労いただきありがとうございます」や「お立ち寄りいただきありがとうございます」といった表現が適切です。
「顔を出す」を敬語として使いたい場合は?
前述の通り、「顔を出す」という言葉は敬語ではないため、そのままでは目上の人と話す際やビジネスシーンでは使うことができません。いくら丁寧に言ったとしても「お顔を出す」と言った言い方はしないので気を付けましょう。
「顔を出す」は、「足を運ぶ」「立ち寄る」と言い換えることで、敬語として使うことができるようになります。
尊敬語
「足を運ぶ」「立ち寄る」を尊敬語に言い換えると、「ご足労いただく」「お立ち寄りいただく」「お越しいただく」となります。
「足を運ぶ」を尊敬語として使う場合、「足をお運びいただく」と言う表現もあります。敬語として問題ない言い方ではありますが、少し一般的ではありません。
また、こちら側に非があって相手に足を運ばせると言った場合では、「足をお運びいただく」よりも「ご足労いただく」の方が適切な表現となります。
謙譲語
謙譲語の場合は自分が主語となるので、「行く」「訪問する」と言い換えることができ、謙譲語にすると「伺う」「参る」となります。
まれに「顔を出させてください」と言う表現を耳にすることがありますが、これはあまり一般的な表現ではありません。
また、「足を運ぶ」は「わざわざ出向く」と言う意味合いも含まれるので、「足を運ばせていただきました」などと言ってしまうとかえって嫌味と受け取られることもあるので気を付けましょう。
「顔を出す」の同義語は?
「顔を出す」の同義語は、前述の通り「足を運ぶ」「立ち寄る」と言った表現になります。もっと分かりやすく考えるのであれば、「行く」「訪問する」と言い換えることもできます。
「顔を出す」をメールで使うときの言い換え例
メールの場合も同様に、送る相手が誰なのか、自分とどう言った関係性なのかを考慮した上で使う言葉を選ばなければなりません。やはり相手が目上の人であったり、ビジネスシーンでのメールであったりすれば、親しい間柄で使う「顔を出す」はそのまま使うべきではありません。
前述したように尊敬語や謙譲語に言い換えた表現を使用しましょう。
例文
敬語で使う場合には、「ご足労いただく」「お越しいただく」と言った表現に言い換えましょう。
「先日はご足労いただきありがとうございました」「大変恐縮ですが、ご足労願います」「ご多忙の中、お越しいただきありがとうございました」
特にメールの場合は、「ご足労」がよく使われます。「ご足労」という言葉を使うことで、相手に対する労いの気持ち、わざわざ来ていただくことでの敬意を示すことができます。
例文
謙譲語で使う場合には「伺う」「参る」が適切です。
「来週の○日にそちらへ伺ってもよろしいでしょうか」「明日の午前中に伺います」「明日の午後3時に課長の〇〇が御社へ参ります」
ちなみに「伺わせていただきます」「お伺いいたします」と言った使い方は、間違ってはいないものの、使う場面によっては誤りになったり、二重敬語であったりすることから、メールを送る相手に間違った敬語だと思われる可能性もあるため注意が必要です。
「顔を出す」と「顔を見せる」の違い
「顔を出す」と似た表現で「顔を見せる」という言葉があります。「今週末に田舎の祖父母のところへ顔を見せに行ってくるよ」「また機会があれば是非顔を見せにきてね」など、こちらも日常会話で使われる言葉です。
例文を見ても分かるように、「顔を出す」と「顔を見せる」はほとんど同じ意味です。
「顔を見せる」の意味
「顔を見せる」を辞書で引くと「その場所へ来る。顔を出す」と書いてあり、やはりほとんど同じ意味であることがわかります。
しかしほとんど同じ意味ということであっても、それぞれの言葉が存在する以上は何かしらのニュアンスの違いなどで使い分けがされているということです。それぞれの言葉がどんなニュアンスで使われているのか見てみましょう。
使い分け方
結論から言うと「顔を出す」と「顔を見せる」は、対象が「場所」か「人」で使い分けられます。
「顔を出す」は「部屋に顔を出す」「集会に顔を出す」と言うように、場所を指定して「どこかへ行く」と言うニュアンスが強い表現です。それに対し「顔を見せる」は「両親に顔を見せる」「親戚に顔を見せる」と言うように、「誰かに会いに行く」と言うニュアンスが強くなります。
使う言葉を逆にしたからと言って間違った使い方になるわけではありませんが、こう言ったニュアンスの違いがあることは押さえておきましょう。
「顔を出す」を正しく使いこなそう
「顔を出す」の使い方について、2つのポイントと例文を紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか。
普段使い慣れた言い回しでも、正式な場では不適切な場合も多々あります。その言葉の正しい意味や使い方をしっかり理解して、大事な場面で成功を掴み取りましょう。

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