企業研究シートに書くべき29項目|基本から活用のポイントまで徹底解説
初回公開日:2020年10月01日
更新日:2020年09月24日
記載されている内容は2020年10月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

企業研究シートとは
企業研究シートとは、就活を始める際に志望企業の情報を調べてまとめたノートやシートのことです。企業研究シートは、ホームページやパンフレット、企業説明会などで得た情報を記録した、企業についてのオリジナルの参考書になります。
企業研究シートは必ず作成しなければならないわけではありませんが、複数の企業の選考に応募することを考えているのであれば、それぞれの情報が一目で分かるように作っておくと便利でしょう。
企業研究はなぜ必要?
企業研究は、さまざまな企業を比較して自分のやりたいことと合致した企業を見つけるため、そして企業がどのような人材を求めているかを知るために必要なことです。
企業研究で自分の理想の企業を見つけることができれば就活への意欲も湧きますし、企業の求める人材が分かれば、エントリーシートや面接での質問の回答を上手く自己アピールすることができます。
このように、就活では企業研究をどのように行うかがカギとなります。
企業研究で使える情報源
企業研究において企業の情報を得られるツールには、企業のホームページや説明会、パンフレットなどいくつかあります。
インターネット上にはあらゆる情報が散乱していますが、企業のホームページや求人サイト以外は誤った情報の可能性もあるので注意が必要です。
また、説明会などで実際に働く人から得た情報は、実際に働いてみないと分からない生の声なので、忘れないように必ずメモを取り、企業研究シートにまとめておきましょう。
企業研究シートに書くべき29項目
企業研究シートには複数の企業が比較できるように、いくつかの項目ごとに分けてまとめておくと分かりやすいです。企業研究シートに書くべき項目はいくつかありますが、ここでは29個紹介します。
あくまでも一例なので、自分で必要だと思った項目をプラスしたり、不要だと思った項目を削ったりして、オリジナルの企業研究シートを作成してください。
企業研究シートに書くべき項目1:企業名
企業名は、必ず正式名称を書いておきましょう。企業名はその企業の思いが一番詰まっているものなので、分からないや間違いは大変失礼です。英語のスペルや、「株式会社」が社名の前に来るのか後に来るのかなど、細かいところまでしっかりと確認しておきましょう。
また、略称や商品名などが有名になっている場合は、より注意しておきましょう。選考を受けるのに、企業名を間違うのは言語道断です。
企業研究シートに書くべき項目2:代表者名
代表者名とは、つまり社長のことを指すので、「代表取締役」や「CEO」として表記されている方の名前を間違いなく書きましょう。選考を受けるのに社長の名前が分からないのは、大変失礼にあたります。
面接で「当社の代表の名前は?」と聞かれる場合もあります。社長の経歴などは企業のホームページに載っていることが多いので、どのような人物なのかも合わせて調べておくといいでしょう。
企業研究シートに書くべき項目3:創業年
創業年は、どのような時代背景で創業されたのか、今が創業何年なのかも一緒に確認しておくと話のネタになります。また、こちらも代表者名同様、面接で聞かれる可能性があるので頭に入れておくといいでしょう。
もし創業〇周年など、節目の年での入社となる場合は、その話も織り交ぜながら話すと「事前によく調べている」と好印象を与えられます。
企業研究シートに書くべき項目4:企業所在地
企業所在地には、本社・支店合わせて複数ある場合もありますが、本社と自宅近くの支店、実家近くの支店など、自分と関わりのある土地の支店も一緒にメモしておくといいでしょう。
支店の近くに行く用事などある場合は、どのあたりにあるのか、どのような雰囲気の会社なのかのぞいてみてもいいでしょう。実際に見てみると、ホームページなどからの情報とはまた違った印象を受けることもあります。
企業研究シートに書くべき項目5:企業連絡先
企業連絡先は、代表連絡先ではなく人事担当の連絡先を記入しておきましょう。説明会や選考途中でもらう名刺や書類に記載されていることもあります。もらった場合はまず企業研究シートにメモする方がいいでしょう。
また、メモする際は電話番号だけではなく、人事担当者の部署や名前、メールアドレスなども一緒に書いておくといざというときに役立ちます。
企業研究シートに書くべき項目6:資本金
資本金とは、事業を運営する上での元手金のことで、これで会社の規模は図ることはできません。資本金が大きいからといって安定しているとは限らず、多額の負債を抱えている場合もあります。
資本金は、会社の規模を図る一つの目安にすぎないので、参考程度にメモしておくだけで十分でしょう。
企業研究シートに書くべき項目7:売上高
売上高は、企業の規模を図る重要な要素になるので、頭に入れておきましょう。規模が大きい企業がよいとは限りませんが、規模の大きさは収入の安定にもつながるので、それを意識する人には参考になる項目です。
また、あらゆる事業を行う企業であれば、事業ごとの売上高が記載されていることも多いので、それも合わせて確認しておきましょう。どの事業がメインの売上なのかを知ることができます。
企業研究シートに書くべき項目8:上場区分
上場区分には、東証1部または2部、JASDAQ、マザーズといった上場区分があります。それぞれ上場条件が異なり、東証1部の条件が一番厳しいです。
上場するメリットは、資金調達がしやすくなることと知名度が上がることです。特に東証1部に上場できると、注目を浴びることができます。上場していない企業が劣っているわけではありませんが、企業の規模を図る一つの目安になります。
企業研究シートに書くべき項目9:従業員数
従業員数には、従業員総数と正社員、パートの割合などを書きましょう。従業員数が多ければ多いほど企業の規模は大きくなる傾向があります。男女比などが自らの働きやすさに影響する場合は、それも一緒に確認しておきましょう。
企業研究シートに書くべき項目10:社員の平均年齢
社員の平均年齢からは会社の労働環境を読み取ることができます。
例えば、会社の設立年から何年も経っているのに平均年齢が若いというのは、労働環境に何か問題があることがうかがえます。逆に平均年齢が高いのは、保守的な組織で出世には時間がかかる様子がうかがえます。
ただし、これらは予想でしかないので、働いている人の生の声を聴く機会があれば、ぜひそちらを参考にしてください。
企業研究シートに書くべき項目11:初任給
採用情報に記載されている初任給は、税金(所得税・住民税)、社会保険料などを差し引く前の額面の金額です。
ただし、初任給には、通勤手当や住宅手当など人によって異なる手当も含んだ金額ですので、多少前後する可能性があります。大体これくらいの金額という認識でいた方がいいでしょう。
企業研究シートに書くべき項目12:勤務時間
採用情報に記載されている勤務時間は、所定労働時間を指し、一般的に時間外労働を含んでいません。そのため、実際に働き始めてみたら残業などの時間外労働が発生する可能性があります。
勤務時間の実態については、OB・OG訪問や口コミサイトなどで実際に働く人の話を聞いてみるのが一番参考になるでしょう。
企業研究シートに書くべき項目13:福利厚生
福利厚生とは、給与にプラスして提供される経済的な保障やサービスのことを指し、その種類は多岐にわたります。福利厚生が充実していることを就活の条件にしている就活生も多く、福利厚生の充実度は働きやすさにつながる部分が多くあります。
具体例を挙げるときりがないのですが、例えば社会保険や手当、産休・育休制度、社宅など、さまざまな種類があります。
企業研究シートに書くべき項目14:経営理念
経営理念とは、企業の代表者や創業者の考えを表したもので、その企業の経営方針のことを指します。経営理念に共感できるかどうかは、その企業の選考に応募するかどうかの大きなポイントとなります。
面接やエントリーシートで企業の経営理念に賛同できることを伝えることによって、企業側に熱意をアピールすることができます。経営理念は短い言葉にまとめられていることもあるので、その意味をしっかりと理解しておきましょう。
企業研究シートに書くべき項目15:社風
社風は、その企業がどのような雰囲気かを表し、社風が自分の理想とかけ離れて真逆の雰囲気を持っていると、いざ働き始めても不満がつのるばかりなので、社風のチェックは大変重要です。
例えば、フラットな職場か、若くても活躍できる職場か、風通しはいいか、チームで団結して取り組むタイプの仕事か、個々人で頑張って成果をあげるタイプの仕事かなど、自分が働きたいと思うような企業を見つけましょう。
企業研究シートに書くべき項目16:仕事内容
仕事内容が自分のやりたいことと一致しているかどうかは働く上で大変重要ですので、必ずチェックして書いておきましょう。
同じ企業でも、職種によって仕事内容は異なります。複数の職種が採用を募集している場合は、自分がやりたいと思う職種の仕事内容を調べておきましょう。
仕事内容が自分の理想とかけ離れていると、やりがいを感じられなかったり不満がつのったりして、離職の原因になりかねません。
企業研究シートに書くべき項目17:主力事業・商品
企業が主力としている事業や商品については、特に深く勉強しておきましょう。その企業が今何に力を入れていて、これから何を目指そうとしているのかを知っておくことで、その企業についてより理解することができます。
主力事業・商品が他社の同じ種類のものと比較してどうなのかも一緒に考えておくと、なぜその企業を志望しているのか、具体例を挙げて説明することができます。その上、相手にもその熱意が伝わります。
企業研究シートに書くべき項目18:顧客層
顧客層の欄には、主力事業や主力商品のターゲットについて書いておきましょう。若い世代向けなのか高齢者向けなのか、女性向けなのか男性向けなのか、独身の方向けなのか子育て中の方向けなのかなど、カテゴリーはさまざまです。
顧客層がどのようなカテゴリーの方なのかを理解することで、その企業の目標などが明確化し、面接などで問われた場合も、顧客層を意識した回答をすることができます。
企業研究シートに書くべき項目19:企業の強みや弱点
企業の強みや弱みを研究し、それぞれについてなぜそれが強みや弱みとなるのか理由まで掘り下げておきましょう。
強みはホームページや説明会などあらゆるところでアピールされているのですぐに分かるでしょう。しかし、弱みはわざわざ公言する必要もないので分かりにくい可能性があります。その場合は、強みだけでも必ず書いておきましょう。
企業研究シートに書くべき項目20:独自性
同業他社と比較して、その企業にしかないポイントを見つけて書いておきましょう。この独自性は、面接やエントリーシートを書くときなどに大変役立ちます。特に志望動機では、独自性について話すことで、なぜこの企業でなければならないのか説得力を持たせて語ることができます。
企業側は、なぜ同業他社ではなくうちを受けたのかを聞きたがっています。それに答えるためにも、他社と比較して独自性を見つけるのは重要です。
企業研究シートに書くべき項目21:業界の現状と展望
その業界について勉強し、業界の現状と展望について考えておくことで、面接やグループディスカッションなどで業界のことについて聞かれても、自信を持って答えることができます。
例えば、仕事のAI化が進んでいる今、将来的に不要になる仕事も出てくるでしょう。その時にこの業界では何ができるのかなどを考えておくことで、その業界への理解はさらに深まり、その真摯な姿勢は必ず企業側に伝わります。
企業研究シートに書くべき項目22:募集条件
その企業の選考に応募する場合、必要な条件が指定されている場合があるので、必ず書いておきましょう。必要な資格やスキルは持っていなければ選考に応募できないので、まずはそこがクリアできているかどうかを確認しておいてください。
また、募集地域や勤務地、転勤の有無などが書かれていることもあります。自分の希望と照らし合わせて、その条件でいいかどうかもチェックしておきましょう。
企業研究シートに書くべき項目23:採用実績
企業の採用実績を見ることでその企業が学歴を重視しているかどうかを推測することができるので、参考程度に書き留めておくといいでしょう。
近年は、学歴より実力を重視するような世間の流れになってきていますが、それでもまだ学歴重視の企業は数多くあります。自分の学歴があまり高くない場合に、学歴重視の企業ばかりに応募してもなかなか内定を得られません。
採用実績を参考にして、学歴重視ではない企業も選択肢に入れてみましょう。
企業研究シートに書くべき項目24:求める人材
求める人材にはその企業で働くのに必要なものが込められているので、あなたが目指すべき人物像ということになります。その企業で働きたいと思っているなら、求める人材に少しでも近づく努力をするためにも、チェックして書き留めておきましょう。
そして、面接やエントリーシートで自分がその求める人材に近いということをアピールしましょう。
企業研究シートに書くべき項目25:その企業に興味を持った理由
数多くの企業研究をこなしていると、自分がなぜその企業に興味を持ったのか分からなくなったり忘れてしまったりすることがあるので、企業研究を始める前に「なぜその企業に興味を持ったのか」を書いておきましょう。
「その企業に興味を持った理由」は面接やエントリーシートなどでよく問われる質問です。どの企業にどういった経緯で興味を持ったのかをきちんと説明できるように、きっかけなどを具体的に書いておくと役立ちます。
企業研究シートに書くべき項目26:自分を活かせるポイント
その企業に入社した場合に、自分をどのように生かせるのか、つまり自分の強みを見つけて書いておきましょう。企業ごとに生かせるポイントが異なる場合はそれぞれの会社ごとに記入してもいいです。
自分を生かせるポイントは、就活ではとても重要な項目です。これをもとに自分を売り込んでいくことになるので、小さいことでも思いついた場合はぜひ書き留めておきましょう。
企業研究シートに書くべき項目27:会社説明会の印象
会社説明会の印象は、忘れないうちに書いておかなければすぐに記憶が薄れてしまうので、説明会のその日のうちに具体的な出来事も含めて書いておきましょう。
会社説明会の印象は、その企業の社風に通じる部分があります。実際に働いている人に会えるのも説明会ならではです。その時に感じたことを思いのままに書いておくと思い出しやすいです。また、疑問などもそこに書いておくと、選考の時に聞く機会があるかもしれません。
企業研究シートに書くべき項目28:インターンシップの感想
インターンシップの感想については、会社説明会よりもさらに具体的に書くことができるでしょう。実際に仕事の体験や社員の方とお話しすることができるインターンシップは、その企業の雰囲気を知ることができるとても貴重な場なので、何も残さずに終えるのはもったいないです。
その時感じたことをいい面も悪い面も正直に書いておくことで、後から思い出しやすいですし、その企業を受けるかどうかの一番の参考になります。
企業研究シートに書くべき項目29:OB・OG訪問の感想
OB・OG訪問は、実際に今働いている人の生の声を聞ける貴重な機会なので、そこで得た情報は大変参考になるものばかりです。説明会では聞けないような質問もすることができるので、その企業の実情をより深く知ることができます。
OB・OG訪問をした場合は、そこで得た情報を忘れないうちに整理してシートに書いておきましょう。
企業研究シートを書く際のポイント
企業研究シートは設けられた項目をただ埋めていくだけではなく、自分が得た情報は項目になくてもメモをしておきましょう。また、補足説明なども付箋などに書いておくと、面接などのネタになることがあります。
機械的に情報を埋めていくだけだと、記憶にも残りづらいです。どの企業にも関心を持って積極的に情報を集めることで、自分だけの企業研究シートができます。
就活に役立つ企業研究シートを作成しよう!
就活を始める際に必要なのは、自己分析で自分の強みや関心を理解し、どのような業種・職種に就くのがいいのかを分析することと、企業研究によってそれぞれの企業の特色を知り、どの企業に就職したいかを考えることです。
企業研究をする際は、企業研究シートを作成することで、自分だけの企業の参考書を作ることができるので大変役立ちます。さまざまな企業を研究して、自分に合った企業を見つけましょう。

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