転職に年齢的な制限はあるの?企業が求める能力や大事なポイントを紹介

初回公開日:2021年08月25日

更新日:2021年08月25日

記載されている内容は2021年08月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

転職活動をする時に気になるのが自身の年齢です。この年齢で成功するだろうかと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。そのような方のために、年齢と転職の関係について解説します。転職活動で年齢が心配という方は、ぜひご一読ください。

転職に年齢的な制限はあるの?企業が求める能力や大事なポイントを紹介

転職に年齢的な制限はあるの?

転職に年齢的制限があるのか、転職を考えている人にとっては非常に気になるところでしょう。もし年齢制限があれば、一定以上の年齢の人は転職ができないことになります。

しかし、現実には、40代、50代でも転職に成功している例はたくさんあります。また、企業側でも、年齢不問という形で中途採用をしているところもあるため、転職に年齢的な制限はないと言っていいでしょう。

年齢別の転職限界説3つ

転職限界説、または転職年齢限界説という言葉があります。転職ができる年齢上のリミットが何歳かということを示している説です。

転職限界説では、よく28歳、32歳、35歳を転職ができる年齢の上限として取り上げていますが、この説に根拠はあるのでしょうか。検証してみましょう。

1:28歳の場合

28歳限界説とは、ずいぶん早い年齢のような気もしますが、これは転職ができるリミットという意味ではありません。むしろ、自分の進むべき道を探り、転職を検討するのにちょうどいい頃合いだという意味になっています。

20代の頃をよく「探索期」と言います。スキルを磨きながら、可能性を探る時期という意味です。この時期は、ある程度の社会経験も積み、発展途上にある一方で、企業側からの期待も大きくなっています。

そこで、キャリアを見直す意味で転職を考えてはどうかというのが、28歳限界説の真意でしょう。

2:32歳の場合

32歳限界説も、32歳が転職のリミットになっているという意味ではありません。ではこの年齢が意味するところはどういうことかというと、上司が年下にならないギリギリの年齢ということです。

32歳を超えると、上司が年下ということが時々起こります。年下上司を気にしない人もいますが、意識してしまう場合もあるでしょう。それが嫌なら、32歳位までに転職をしておいた方がいいという意味が32歳限界説です。

ただ、最近は能力主義を重視する企業も増えつつありますから、年下上司も珍しいことではありません。したがって、それほどこだわる必要もなく、32歳限界説については気に留めるまでもないでしょう。

3:35歳の場合

35歳限界説についてはよく聞くこともあるでしょう。35歳を超えると、転職が非常に難しくなるという説です。これは、定年の60歳までに25年以下の期間しかなくなり、キャリアップのための十分な時間が残されていないということから生まれた説のようです。

しかし、実際には35歳以上の人を中途採用する企業はたくさんあります。この年代は即戦力としての期待も大きいことから、企業側にとってもとても大切な人材です。ですから、35歳限界説についてはほとんど気にする必要もないでしょう。

男性と女性で変わる転職年齢

平成29年の厚生労働省の統計によると、転職率では、60歳以上を除いて、女性の方が男性よりも多くなっています。では、転職年齢はどうでしょうか。

男性の場合、25~29歳で最も転職率が高く(15.4%)、55~59歳で最低(4.9%)です。そして、60~64歳で大きく増加(10.9%)しています。

女性も25~29歳の転職率が一番高い(17.2%)ですが、特にパートで働いている人の率が大きく上昇(23.2%)しています。数値が一番低くなるのは、65歳以上(6.5%)です。

出典:4 転職入職者の状況|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/18-2/dl/kekka_gaiyo-04.pdf

転職者の年齢にまつわるデータ3つ

転職限界だとか転職年齢限界などという言葉を聞くと、年齢が上の人は転職できないのか、してはいけないのかと思う人もいますが、実際のところ、転職者の年齢はどうなっているでしょうか。ここでは3つのデータを示しながら、転職者の年齢について解説します。

1:転職者の平均年齢

転職者の平均年齢を示す公的データはありませんが、厚生労働省の令和2年上半期の統計によると、現役世代の男性では25~29歳の転職入職率が一番高くなっています。数値は8.1%です。女性は20~24歳が最も高く、9.6%となっています。

これを平均値と見るわけにはいかない部分もありますが、一つの傾向としてとらえてもいいでしょう。

出典:― 令和2年上半期雇用動向調査結果の概況 ― |厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/21-1/dl/gaikyou.pdf

2:年齢別で見る転職率

年齢別の転職率では、男性・女性ともに、若い世代の数値が高く、年齢を重ねるにつれて低くなっています。ただし、男性の場合、60歳以上で数値が上がっています。

具体的な数値を挙げてみましょう。厚生労働省の持つ令和2年上半期のデータによると、20~24歳が7.7%、25~29歳が8.1%で、以降徐々に下がっていきます。

女性の20~24歳は9.6%で最も高く、25~29歳は8.1%です。以降多少の上下がありながらも下がっています。

出典:― 令和2年上半期雇用動向調査結果の概況 ― |厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/21-1/dl/gaikyou.pdf

3:年齢別で見る平均の年収額

厚生労働省が発表した「令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況」から、年齢別の平均の年収額を見てみましょう。なお、ここではひと月の賃金額が表示されているので、12倍にしてみます。

・20~24歳:254.4万円
・25~29歳:293.5万円
・30~34歳:329.3万円
・35~39歳:366.2万円
・40~44歳:395.8万円
・45~49歳:416.9万円
・50~54歳:441.6万円
・55~59歳:442.3万円
・60~64歳:347.2万円
※小数点2位以下は四捨五入しています

転職後に収入が増えるといいですが、これは年齢や置かれた状況によっても違ってきます。

出典:令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/dl/02.pdf

30代からでも転職しやすい業界の特徴3つ

30代という年代なら、いくらでも転職先はあるでしょうが、それでも転職しやすい業界とそうでない業界があります。転職しやすい業界にはどのような特徴があるのか関心もおありでしょうから、3点ほど紹介しましょう。

1:業績が伸びている

業績が伸びている業界や企業には、30代でも転職がしやすいでしょう。このような業界では、優秀な人材を求めています。年齢よりも能力重視です。したがって、30代でも実力さえあれば、いくらでも転職ができます。

2:人手不足に悩んでいる

20代の就職よりも30代の転職の方がしづらいことは確かです。それでも、昨今の労働市場では、人手不足の問題に悩んでいる業界がたくさんあります。そのような業界では、経験値もある30代以上の転職者を求めています。

それだけに、30代でも有利に転職活動を進めやすいでしょう。

3:高度な専門スキルを要さない

高度な専門スキルを持っていれば、30代と言わず、40代や50代でも転職先は見つけられるでしょう。しかし、そのようなスキルを持たない30代の場合、要求されるレベルがそれほど高くない業界なら転職もしやすくなります。

高度な専門スキルを要さない業界はいくつかありますが、最初は未経験でも、仕事をするうちに徐々に専門性も高くなるため、待遇アップも望めるでしょう。

【年齢別】転職における企業が求める能力総合7選

企業が中途採用で転職者を募集する際には、こういう能力を持っている人がほしいという希望があります。それがどのような能力なのか、20代の場合と30代以降の場合で解説します。これから転職活動をしようという人は、ぜひとも覚えておいてください。

20代の場合3選

20代と言えば、これからという年代でしょうが、その年代に応じた能力を企業も求めています。具体的な能力については3点紹介しますから、20代の人は自分自身をブラッシュアップして、企業の期待に応えられるようにしてください。

1:基本的なビジネススキルを持っている

20代の場合、まだ高度な専門的スキルを身に付けにくい段階ですから、企業も基本的なビジネススキルを持っている人を求めています。仕事をする上でどうしても欠かせないスキルです。そのようなスキルがあれば、転職自体はしやすいでしょう。

2:成長のポテンシャルを感じさせる

20代の場合、経験やスキルは十分でないことが多いでしょう。それだけに、今後どれほど伸びてくれるかを企業側も期待しています。成長のポテンシャルがどれだけあるかということで、将来会社のために役立ってくれるか、活躍してくれるかに焦点を当てています。

3:意欲的に仕事に取り組む姿勢を持っている

20代、特に20代前半の転職では、企業は意欲的に熱意を持って仕事をしてくれる人を求めています。まだ若いのですから、何事にも積極的で、学習していこう、身に付けていこうという態度が好ましいと言えます。

そのような態度で仕事に臨んでくれれば、やがては企業にとっても重要な戦力になるだろうと期待もしているでしょう。

30代以降の場合4選

30代ともなると、やる気や意欲だけではあまり高い評価は受けられません。勤続年数も増えたこの年代には、経験とスキルにおいても一定レベル以上が要求されます。どのような能力が要求されるのか、4つ紹介しましょう。

1:同業界・職種での経験がある

30代転職者に企業が求めることと言えば、即戦力になってほしいということです。新人のように一から手ほどきをする必要のないような人材を企業も欲しています。

即戦力になるということは、すでに同業種や職種での経験があるということでしょう。その経験を大いに活かし、すぐに活躍してもらいたいと企業も思っています。

したがって、職務経歴書にはこれまでの経験や実績を詳細に記し、面接でアピールすることが大切です。

2:企業が求めるスキルや経験を持っている

企業は、30代転職者の入社後にできるだけ早く始動してほしいと思っていますが、その際に必要なのは企業が求めるスキルや経験を持っているかです。そのようなスキルや経験がある人ならば、企業側もそれほど研修や教育に時間をかける必要もなく、すぐに部署へ配置もできます。

3:チームマネジメント経験がある

30代と20代の違いは、マネジメント経験の有無です。30代ともなると、役職についている人も多く、チームをまとめる役割を果たしていることがよくあります。企業側が中途採用で30代を募集する際も、そのような優れたマネジメント経験のある人を求めることが多いでしょう。

企業は、30代、特に30代後半の人を管理職で採用することも視野に入れています。そこで知りたいのが、前職で同僚や部下との立ち位置がどうなっていたか、どのようなプロジェクトを率いていたかなどです。

この点を職務経歴書や面接でアピールできれば、企業側の要求する期待に応えることもできるでしょう。

4:新人育成の経験がある

マネジメント経験に含めてもよい能力になりますが、新人育成の経験があるかどうかも30代転職者に求められています。教育力や指導力のある人なら、うちの企業でも同じような仕事をしてもらえるかもしれないと企業も思っています。

求人情報に年齢制限が載っていない理由

基本的に求人情報に年齢制限についての記載をすることは法律で禁じられています。雇用対策法という法律の10条によります。年齢制限記載が禁止されるようになった理由は、一人ひとりの労働者を年齢ではなく、能力や適性で見分ける方がいいと考えられたためです。

以前は、年齢制限により、労働者に均等な労働機会が与えられていない弊害がありました。しかし、年齢制限禁止を義務化したことで、だれもが平等に転職ができるようになったのです。

出典:募集・採用人年齢制限は禁止です|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/haken-shoukai13/pdf/01.pdf

転職活動をする時に年齢以外で大事なポイント6つ

企業の求人情報に年齢制限が記載されていないのですから、転職活動をする際は、他の大事なポイントに注意を向けてみましょう。それがどのようなことなのか、6点に絞って解説するので、ぜひ参考になさってください。

1:年齢ばかりを気にしない

転職者の年齢を重視している企業もありますが、最近は年齢よりも、能力、スキル、資格、経験、人脈など他の要素を考慮して、中途採用を決める企業も増えました。実際に、年齢が上でも転職に成功した人の例はいくらでもあります。

したがって、転職活動する際は、年齢にはそれほどこだわる必要はないでしょう。

2:自身の経験や情熱をアピールする

転職活動で大事なのは、自分自身の経験や情熱をアピールすることです。年齢が高くても、豊富な経験を持ち、積極的に仕事に取り組む情熱があれば、企業側も高い評価をしてくれる場合があります。

若い応募者よりは、年齢を重ねた応募者の方が不利な面はありますが、アピールの仕方一つで採用がすんなり決まることもあるでしょう。

3:待遇面にこだわらない

転職するからには、給料も待遇も良くなる企業を選びたいというのが本音でしょう。しかし、あまり給料や待遇面にこだわると、自分の求める方向性とズレが生じたり、スキルがミスマッチしたりということも起こりえます。

目先の条件も大事ですが、10年後、20年後がどうなっているか、自分のスキルとのバランスも考えた上で、転職先を選びましょう。

4:準備を怠らない

転職活動をスムーズに行うためには、準備をしっかりしておくことが大切です。ではどのような準備があるのか、簡単にまとめておきましょう。

1.転職する理由をはっきりさせておく
2.自分の経歴やスキルを整理しておく
3.必要な資金を準備しておく
4.業界や企業の研究をしておく

基本的な項目ばかりですが、これらの準備ができて初めて転職活動もしやすくなり、採用の可能性も高くなります。

5:情報収集をする

転職活動の準備の一環になりますが、情報収集を行うことが大切です。情報収集先には以下のようなものがあります。

1.会社四季報
2.転職エージェント
3.転職サイト
4.SNSやブログ
5.合同会社説明会など

それぞれの情報収集方法にはメリット・デメリットがありますが、上手に活用して、転職に関する正確な情報を入手することで成功への近道となるでしょう。

6:自分が受け持っている仕事を把握しておく

転職活動に先立ってやらなければいけないことに自己分析があります。

自己分析の方法は色々ありますが、例えば、自分が受け持っている仕事を把握しておくことも大事です。どんな業務や課題を担当し、どのようなスキルで臨んだかを確認しておくことで、自分に適した転職先が見つけやすくなるでしょう。

自分の経験やスキルを強みにして転職を成功させよう

転職をしようか迷っている方もいらっしゃるでしょう。確かに転職が成功するかどうかはわかりませんが、いくつかのポイントを押さえることで転職活動もスムーズに運べます。

ポイントは色々ありますが、特に大事なのは自分の経験やスキルを強みにすることです。強みがあれば、転職活動も有利に進めやすくなって、採用の可能性も大きく広がるでしょう。

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