就活時に知っておきたい履歴書の賞罰欄とは?書くべき賞罰の基準8つや注意点
初回公開日:2021年02月01日
更新日:2021年02月01日
記載されている内容は2021年02月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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そもそも賞罰とは?
就職活動に必須ともいえる「履歴書」の経歴部分には「賞罰」を書くのが一般的ともいえますが、そもそもこの「賞罰」とは、一体何を意味するのでしょうか?また、どこからどこまでの範囲の「賞」や「罰」ならば、履歴書に書く必要があるのでしょうか。
今回は、履歴書の「賞罰」の意味や書くべき賞罰の内容について説明します。
「賞」とは
履歴書の賞罰欄に書くべき「賞」とは、過去の表彰や勲章の受賞歴のことで、社会的認知度の高い賞の受賞歴、国や公的機関などからの表彰歴、全国大会レベルでの受賞歴などを意味します。
また、履歴書に記入できる賞のレベルは、社会的に広く認知されているかどうかが基準になります。そのため、県や市内大会での優勝や、絵画展や読書感想文コンクールの入選などは、履歴書の賞罰欄記入の対象外になりますが、趣味・特技欄に記載することはできます。
「罰」とは
履歴書の賞罰欄に書く「罰」は、刑事罰を意味します。いわゆる「犯罪歴」のことで、懲役や禁固・罰金刑を含みます。また、道路交通法違反の場合、違反点数6点以上(赤切符)にあたる重大な過失についても記載の対象となります。
ただし、軽微な交通違反(青切符)や、刑期満了後10年以上が経過している懲役刑、執行猶予期間終了から5年以上が経過している場合は、あえて賞罰欄へ記入をしなくても構いません。
就活時に履歴書へ書くべき賞の基準3つ
就活の際に履歴書の賞罰欄に書く「賞」は、具体的にどのくらいのレベルであれば履歴書に記載することができるのでしょうか。
ここでは、履歴書へ記載すべき「賞」の3つの基準について解説します。
履歴書へ書くべき賞の基準1:全国優勝や国際大会レベルの賞
ひとつめは、全国大会レベルでの優勝、オリンピックや世界大会などの国際レベルの大会で入賞・表彰された場合です。なお、国内の大会であれば、優勝・準優勝を目安に記載すると良いでしょう。
これらの賞はなかなか取れるものではありません。自信を持って履歴書の賞罰欄に記載してもよいでしょう。
履歴書へ書くべき賞の基準2:誰もが知っているような有名な賞
ふたつめの基準は、社会的知名度の高い賞であるかどうかです。
「直木賞」や「芥川賞」など日本国内の賞をはじめ、海外の「ノーベル賞」など誰もが知っているような国際的で有名な賞であるかどうかが判断基準となります。
履歴書へ書くべき賞の基準3:官公庁などの公的機関からの表彰
三つめの基準は、警察や消防、官公庁などの公的機関からの表彰であるかどうかです。
社会に貢献したり、人助けをしたりしたことで警察や消防から感謝状をもらった経験や、官公庁などの公的機関から表彰されたことも、賞罰欄に記載することができます。
これらの表彰経歴を積極的にアピールすることで、就活に有利になる可能性があるでしょう。
就活時に履歴書へ書くべき罰の基準5つ
履歴書の賞罰欄に記入すべき賞罰の「罰」には、「賞」とは違い、告知義務があるため、記載しなければ告知義務違反になります。
罰について記載したくないかもしれませんが、必要事項なので省略せずに記入しましょう。ここでは就活時、履歴書に記載する必要のある「罰」の5つの基準について説明します。
履歴書へ書くべき罰の基準1:懲役刑
「懲役刑」とは、何らかの事件や事故などを起こして起訴された人を刑務所に収監し、労務作業をさせる刑のことをいいます。
また、懲役刑は刑事罰にあたるため、裁判で懲役刑が確定した場合には、履歴書の「罰」欄への記載が必要です。
ただし、刑期満了後10年が経過した後や、執行猶予期間の終了後5年が経過している場合は、効力が消失した前科となるため、あえて賞罰欄に「罰」として記載する必要はなくなります。
履歴書へ書くべき罰の基準2:禁固刑
「禁固刑」とは、30日以上の身体拘束のある刑罰のことをいいます。裁判で禁固刑が確定すれば刑務所に収監されますが、懲役とは違い労務作業がありません。
また、禁固刑は懲役刑より軽い刑ですが刑事罰にあたるため、賞罰欄の「罰」として履歴書に記載する必要があります。
履歴書へ書くべき罰の基準3:罰金刑
軽微な交通違反であれば「反則金」の支払いになるため刑事罰にはなりません。そのため履歴書への記載は必要ありません。
ただし、酒気帯び運転などをして重大な過失や交通違反などで、違反点数6点以上の「罰金刑」を受けた場合には、刑事罰に値するため、履歴書の賞罰欄への記載が必要になります。
就活の際、営業職やドライバーなど、運転が必要な職種への就職を希望している場合は特に気をつけましょう。
履歴書へ書くべき罰の基準4:拘留
「拘留」は、刑事罰のひとつで、1日以上30日未満の期間内、刑事施設に被告人を収監することをいいます。ちなみに、漢字の読み方は一緒ですが、「勾留」とは意味が異なります。
「拘留」は裁判での判決後に課せられる刑罰のひとつですが、「勾留」は、逮捕されてから判決待ちの期間中、刑事施設に被告人を拘束することを指します。
「拘留」は刑事罰にあたり前科もつきますが、「勾留」は判決前のため、刑事罰にはあたりません。したがって「拘留」は刑事罰にあたるため、履歴書への記載が必要です。
履歴書へ書くべき罰の基準5:科料
「科料」とは、財産刑の一種で、1,000円以上10,000円未満の金額を国庫へ納付することを強制される刑です。日本の刑法の中では最も軽い刑罰にあたり、主に軽微な犯罪に対して科されます。ちなみに1万円以上のものを「罰金」とよびます。
よって、「科料」の場合は、履歴書の賞罰欄へ記載する必要はないといえるでしょう。
履歴書に賞罰を書く方法4つ
では、実際に履歴書の賞罰欄へ「賞罰」を記入する方法を、具体例を用いて説明します。
就活の際、企業側は採用候補者に対して賞罰(特に罰)を聞く権利があります。後から「罰」が発覚して内定取り消しにならないよう、就活生の「顔」とも言える履歴書には、正直に記載・申告する必要があります。
履歴書に賞罰を書く方法1:「賞」の場合
就活の際に履歴書の賞罰欄に「賞」を書く場合、学歴・職歴を記入した後に記載します。
例えば、「2020年12月 第30回 全国柔道選手権大会優勝」など、受賞した年月と賞の正式名称を記載するようにしましょう。
履歴書に賞罰を書く方法2:「罰」の場合
「罰」を書く場合は、学歴・職歴の後に記入します。「賞」に記載するものがあれば、「賞」を記入した後に「罰」を記入するようにしましょう。
例えば、「2019年3月 道路交通法違反(速度超過50キロ)罰金刑」のように、刑が確定した年月と刑の正式な名称を記入するようにしましょう。
履歴書に賞罰を書く方法3:履歴書に賞罰欄がない場合
現在、市販のJIS規格準拠の履歴書には賞罰の記入欄は無いため、あえて賞罰について記入する必要はありません。しかし、就活の際に「賞」は、面接官への自己アピールの手段になり得ます。
履歴書に賞罰が無くても、学歴・職歴を書いた後、最後に「賞罰」を自ら記入したほうが採用担当者は安心するでしょう。
履歴書に賞罰を書く方法4:履歴書に書く賞罰がない場合
これから新卒で就活予定の方の中には、履歴書に書く賞罰が無いという方も多くいるでしょう。空欄のままになっていると、企業側に「書き忘れ」と判断される可能性があります。
履歴書に書く賞罰が特に無い場合でも、履歴書の学歴・職歴の後に「賞罰なし」と記載しておきましょう。
履歴書の賞罰を書く時の注意点
就活生にとって履歴書とは、企業の採用担当者に自分を知ってもらう「顔」ともいえるほど大事なアイテムです。そのため、履歴書の賞罰欄には、正直かつ丁寧に記入することが大切です。
就活の際、履歴書に賞罰を記入するときの注意点について説明します。
賞の名称は正式名称で書く
履歴書に「賞」を記入する場合、その「賞」を受賞した年月と賞の名称を省略したりせず、採用担当者に分かりやすいように記入する必要があります。
また、新卒採用試験で、面接官に受賞した「賞」についての経緯や詳細を聞かれた時にきちんとした受け答えができるように、あらかじめ想定される質問と答えを準備しておくと良いでしょう。
申告しないと告知義務違反になる可能性も
就活の際、履歴書に書くべき賞罰は、企業側に正しく申告する必要があります。
特に「罰」については、正直に申告しておかなければ、何らかの事情で罰を受けたことが発覚した際に「経歴詐称」や「告知義務違反」で内定取り消しや、入社後に解雇されてしまう可能性があります。
履歴書の賞罰欄を正しく書いて就活に臨もう
履歴書の賞罰欄は、企業との信頼関係を構築するためにも、正しく事実を記載することが大切です。
また、賞罰の「賞」は面接官への自己アピールの格好の機会にもなりますので、自信を持って記入するとよいでしょう。また、「罰」には告知義務があるため、懲役・禁固・罰金・拘留などで有罪判決を受けた場合や刑事罰で記載すべき「罰」がある場合、正直に申告する必要があります。
さらに、多くの企業の就業規則には、事実とは異なる経歴を詐称した場合に解雇の可能性があることが示唆されていることもありますので、最初からきちんと賞罰を記載しておくことが必要です。

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