「行きます」の敬語の使い方と例文3つ|誤った敬語の使い方についても紹介
初回公開日:2020年10月01日
更新日:2020年09月29日
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「行きます」は敬語として正しい?
「〇時に行きます。」「あなたは行きますか?」など、「行きます」という言葉は会話の中でよく使うことでしょう。「~です」「~ます」という表現は丁寧な感じを受けますが、「行きます」は敬語として正しいのでしょうか。
「行きます」は敬語表現のひとつである丁寧語ですが、その他にも敬語表現にはいくつかあり、使用シーンによって使い分ける必要があります。
この記事では、「行きます」の敬語表現と使用例を説明します。
敬語の種類4つ
敬語をなんとなく使ってはいませんか。もしかしたら、間違った使い方をしているかもしれません。敬語の種類や意味を理解し、正しい使い方をしっかりと身に着けましょう。まずは敬語の種類について説明します。
敬語には主に4つの種類があり、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」「美化語」に分けられます。それぞれの意味や使い分けについて知っておきましょう。
敬語の種類1:尊敬語
敬語の種類1つ目は、「尊敬語」です。尊敬語とは、相手側や第三者の行為やものごとなどに対してその人物を立て、敬意を示した表現です。
例えば、「いらっしゃる」や「召し上がる」などの動詞が尊敬語にあたり、相手を自分より高く位置付けて表現する時に使います。
敬語の種類2:謙譲語
敬語の種類2つ目は、「謙譲語」です。謙譲語とは、自分側の行為に対して使い、自分がへりくだって相手や第三者を立て、敬意を示した表現です。
例えば「申し上げる」や「差し上げる」、「ご説明する」などが謙譲語にあたり、自分側の行為をへりくだって表現する時に使います。
敬語の種類3:丁寧語
敬語の種類3つ目は、「丁寧語」です。丁寧語とは、話や文章の相手に対して丁寧に表現することです。
例えば、「~です」「~ます」を文末につけることで、相手に対して丁寧さを添えることができます。この丁寧語は、自分側の行為やものごとに限らず相手側に対しても使います。
敬語の種類4:美化語
敬語の種類4つ目は、「美化語」です。美化語とは、ものごとを美化して表現することです。
例えば、名詞の頭に「お」や「ご」をつけて、「お酒」「お花」「ご祝儀」など、ものごとを美化することです。「お酒を召し上がりますか。」といったように話す相手に対して丁寧さを表現します。
「行きます」を3つの敬語で表現すると?
それでは具体的に、「行きます」をそれぞれの敬語で表現するとどうなるのでしょうか。敬語表現は「行く」行為が誰なのかによって、使い分けます。
行きますの尊敬語は「いらっしゃる」「行かれる」です。敬意を示す相手の行為に対して使います。謙譲語では「伺う」「参る」になり、相手に敬意を示しつつ、自分の行為に対して使います。丁寧語では「行きます」になり、自分側に対しても相手側に対しても使うことができます。
「行きます」の謙譲語は2つに分かれる
行きますの謙譲語には「伺う」と「参る」と2種類あります。「伺う」と「参る」のどちらも自分がへりくだった敬語表現ですが、表現の対象や意味合いによって使い方が異なります。
「伺う」を謙譲語Ⅰ、「参る」を謙譲語Ⅱに分けて、この2つの違いについて説明します。
謙譲語Ⅰ
謙譲語Ⅰは、自分側から相手側や第三者に向かう行為やものごとについて、向かう先を立てた敬語です。
「明日、先生のところに伺います。」といった場合、先生に対しての敬意を表しています。これは自分自身の行為以外でも「明日、家族が伺います。」と自分側である第三者の行為の場合にも使うことができます。
また、「先生のところに伺ったら、不在だった。」と第三者に話す場合にも使うことで、先生への敬意を表すことができます。
謙譲語Ⅱ
謙譲語Ⅱは、自分側の行為やものごとを、話や文章の相手に対して丁重に表現した敬語です。これを、丁重語とも呼びます。
「参る」は自分側の行為をへりくだって表す敬語なので、これにあたります。「明日から東京へ参ります。」など、自分の行為を相手に伝える時に使ったり、「車が参りました。」といったように、事柄について使ったりすることもあります。
「行きます」の敬語の使い方と例文3つ
それでは、「行きます」の敬語表現をそれぞれの使い方と具体的例文でご紹介します。
間違えやすい「行きます」「参ります」「伺います」の3種類をご説明します。シーンによって適切に使い分けできるように、しっかりと確認しましょう。
敬語としての使い方と例文1:行きます
「行きます」は、「行く」に丁寧表現である「~ます」をつけた丁寧語です。相手が目上か目下かに関わらず、丁寧に話したい時に使います。
例えば、「明日から旅行に行きます。」や「これから出張に行きます。」のように使います。丁寧語も敬語の一種ですが、ビジネスシーンで取引先や外部の人と話すときは「これから出張に参ります。」のように謙譲語に言い換えると、より敬意を表した表現になります。
敬語としての使い方と例文2:参ります
「参ります」は自分側の「行く」行為に対して、自分がへりくだって使う謙譲語です。自分や身内など敬意を払う対象でないものの「行く」行為に使い、聞き手や読み手に対して丁重なイメージを与えます。
例えば、「明日より出張に参ります。」や「長期休暇中は実家に参ります。」のように、自分行為に対して使ったり、「明日、上司の○○が参ります。」と身内の行為に対して使ったりすることもできます。
敬語としての使い方と例文3:伺います
「伺います」は「参ります」と同じ謙譲語ですが、行く先の相手に敬意を示した謙譲語です。
例えば、「明日、9時に伺います。」や「来週の説明会に伺います。」のように、向かう先に敬意を示すべき相手がいる場合に自分がへりくだって使います。
「行きます」の謙譲語である「参ります」と「伺います」の違い
「参ります」は自分側の行為をへりくだって表現するときに使います。例えば、「明日、出張へ参ります。」のような場合に使い、「○○様が参られます。」のように相手の行為について述べる時には使いません。
一方、「伺います」は行く先に敬意を払うべき相手がいる場合に使う表現です。例えば、「明日、御社へ伺います。」のように使います。
行く先に敬意を払うべき相手がいる場合は「伺います」を、いない場合は「参ります」を使いましょう。
「行きます」の誤った敬語の使い方についても知っておこう
間違えやすい謙譲語の使い方を確認しましょう。
例えば「お客様がまもなく参られます。」といったように、謙譲語を敬意を払うべき相手に使うのは誤りです。正しくは「お客様がまもなくいらっしゃいます。」と尊敬語を使います。
また、間違えやすい例として「お伺いいたします」は、「伺う」と「いたす」の敬語を使った二重敬語に当たります。正しくは「伺います」です。
「行きます」の正しい敬語を覚えて活用しよう
日本語には相手への敬意を言葉で表現する敬語があります。
敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」「美化語」と種類が分かれています。「行く」という言葉ひとつにも、「行きます」「いらっしゃる」「伺います」「参ります」と表現の違いがあり、使用シーンや相手によってこれらの敬語を使い分ける必要があります。
正しい敬語表現を使うことで、円滑なコミュニケーションを行え、確かな人間関係を築くことができるでしょう。

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