ESの研究内容をアピールするには?書く際のポイント8選と書き方のフロー
初回公開日:2020年10月01日
更新日:2020年09月30日
記載されている内容は2020年10月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

ESとは?
ES(エントリーシート)とは、企業側が知りたい内容、特に志望動機や自己PR、研究内容などを記入するためのフォーマットで、企業側で用意されます。
ほとんどの場合、これを書類選考の課題の一つとするため、この内容に興味を持ってもらえないと、次のステップである面接にたどり着けない場合が多くなります。
企業がESに研究内容を書かせる意図4つ
履歴書だけだと、企業側が本当に知りたい内容を得ることが難しく、かといって、多くの候補者それぞれと面接するわけにもいきません。
そのため、企業側は下記のような様々な意図を持ってESを書かせ、次のステップに進む候補者を選別します。
企業がESに研究内容を書かせる意図1:選考する際の判断材料にするため
企業側が研究内容を求める理由としては、研究内容のマッチングという点もありますが、主には学生がそのテーマにどのように向き合ってきたかを判断するためにあります。
研究テーマが企業の研究内容と似ていなくても、そのテーマに対する取り組みの仕方や考え方から、その人の人物像や勤勉さ、理解・興味度が読み取れます。そして、それらを選考の判断材料とする場合が多くあります。
また、研究内容が企業の研究内容と似ていれば、即戦力となり有利な場合もあります。
企業がESに研究内容を書かせる意図2:学生が何に興味があるか知るため
ESの研究内容を書かせる理由の一つに、学生の興味関心がどこにあるのかを知るため、ということがあります。
これは、文系でも理系でも学部生でも、研究テーマや分野などを自分で選ぶ機会が多く、研究しようと思った理由や、何故その分野を選んだのか、などから知ることができます。
そして、その人物像が企業の求める人物像とマッチングしているかどうかや、どういった点にモチベーションを見出しているのかなどを見ます。
企業がESに研究内容を書かせる意図3:その人の人間性を見るため
企業側は、研究プロセスなどを通して、その人の人物像が会社の求める人物像とマッチングしているかどうかを見ます。
研究結果がうまく出なかったとしても、その目標に対する姿勢やどういったアプローチで取り組んでいるのかをみることで、その人の忍耐性や価値観などを探れます。
企業がESに研究内容を書かせる意図4:学業面の頑張りを見るため
ESでは、よく「学生時代に学んだこと」や「学生時代に頑張ったこと」、「学生時代に研究した内容」などを聞かれます。企業側はこれらの内容から、その人が企業に入った後、会社に貢献できる能力があるかどうかを判断します。
例えば、チャレンジ精神があるか、リーダーシップがあるか、目標に対して達成する能力があるかなどです。
ESで研究内容を書く際のポイント8選
それでは、研究内容を記載する際の書き方のポイントを説明していきます。このポイントを押さえて書くことで、必要な情報を漏れなく記入でき、自己PRにつながる内容を提供できます。
また、読み手が欲しいと思っている情報を的確に提供することで、ESの印象を上げられます。
ESで研究内容を書く際のポイント1:まず結論から書く
採用担当者は、多くのESを一度に読む必要があり、基本的に時間がありません。そのため、結論から始まる文章を書くことで、採用担当者の興味関心を引くことができます。
最初の1から2文はかなり重要であるという点を押さえるべきでしょう。
ESで研究内容を書く際のポイント2:研究に対する熱意が伝わるように書く
研究内容や結果を綴るだけでは、つまらない文章になってしまい、その研究に対する熱意が相手に伝わりません。熱意が伝わらないとやらされている感が出て、マイナスポイントになってしまいます。
研究に対する熱意が伝わるように、面白いと感じる点や自分の研究に対する姿勢を綴ることで、相手にその人の研究に対する熱意や姿勢を伝えられます。
また、学部生など研究内容がまだ決まっていない学生は、自分が興味のある、もしくはやってみたい研究課題に対する自分なりのアプローチを記載するとよいでしょう。
ESで研究内容を書く際のポイント3:研究で得たことの再現性を書く
特に研究者において重視されるのが、再現性というポイントです。再現性を取るために、同試験を3回行ったことや、n数を増やしたなど、記載すると研究内容の成果に信憑性が出てきます。
また、このポイントは、研究内容の字数制限との兼ね合いにもなるため、詳しく研究内容を書かなければいけない際などに記述するとよいでしょう。1000字~1200字程度記述する際は、書くべきですが、100字~250字程度の場合は、他のポイントを優先させるとよいと考えられます。
ESで研究内容を書く際のポイント4:誰が読んでも分かりやすいように書く
研究紹介をする際、誰が読んでもわかるような文章を書く必要があります。採用担当がその分野の専門でないことも多いので、折角の成果がきちんと相手に伝わらないと意味がないからです。
そのため、専門用語や略語の使用は控え、且つ、抽象的にならないように記述していくことをおすすめします。
ESで研究内容を書く際のポイント5:仕事での再現性の根拠を書く
研究課題を通して、得られた成果を会社に入っても再現できるかを記述するとよいでしょう。
課題に対してのアプローチの仕方や考え方、そこでの努力やプロセスなどを説明し、会社に入っても応用できるプロセスであることを説明できれば、企業側はその人を採用するメリットを感じられます。
たとえ専攻分野は違っていても、自分が学んだプロセスをそこに応用できる可能性を根拠づけて記述することで、企業側のその人に対する信頼度が増します。
ESで研究内容を書く際のポイント6:成果や実績はあくまで補助として書く
成果や実績は書くべきポイントですが、あくまで補助的なものとしての位置づけで書く方がよいでしょう。
書く際も、研究結果を論文執筆や特許、学会発表などでリリースできた程度にとどめ、長い説明や詳しい学会名などを書く必要はありません。
それよりも、そこに至るまでのプロセスを企業は注目しているのです。もちろん、成果があればプラスですが、絶対に必要なものではありません。
ESで研究内容を書く際のポイント7:自身が担った役割を具体的に書く
共同研究などの場合は、自分が担当した部分を説明していく必要があります。他企業や他の学生との共同研究というのはよくあることなので、共同研究である旨を伝えることは問題ありません。
ただ、その際も研究課題に対する十分な理解があることを伝え、且つ、他の学生が行なった内容を自分の実績のようには書かないことです。
ESで研究内容を書く際のポイント8:研究内容から想定される質問を用意する
ESが次の面接に進んだ場合、そのESの内容を基に面接官から質問が来ることが多いです。その際に、想定質問を作っておくことで、当日急に聞かれても余裕を持った返答ができます。
これはESを書く際のポイントではありませんが、頭の整理のためにも、質問を用意しておくことは後々役に立ちます。
ESでの研究内容の例文
これらのポイントを基に、下記に良い例文を示します。
例文:現在、○○に関する研究に特に力を入れて取り組んでいます。○○が防腐剤の一つとして使用できる可能性があることを本研究で突き止めることができました。
○○は発展途上国Aで自生する植物ですが、これまで使い道がなく廃棄されるしかありませんでした。しかし、私の研究では、この○○に有用性を見出し、発展途上国Aに貢献していくことを目的としています。
研究内容としては、○○の成分分析をし、有用に利用できる成分が配合されているかどうかを検証し、あればその機能性を評価します。
××などの機器を用いて現在までに○成分を同定し、△と似た成分を含有していることが判明しています。△は抗菌剤として使用されていることから、抗菌活性評価も行い、抗菌成分を同定できました。
私の研究では、これまで全く知られていなかった○○に抗菌剤としての活用の可能性を見出し、また、抗菌性や成分分析に関するスキルや知識を高めることができました。
是非参考にしてみてください。
ESで研究内容を書く際のフロー6つ
研究内容を書く際、順序良く相手に分かりやすいように伝える必要があります。以下では、記載の6つのフローを挙げています。
研究内容を書く際、結果ばかりに重点を置きがちですが、研究意義や背景、プロセスなどもESにおいて重要視されるポイントなので、頭において研究内容を伝えるようにするとよいでしょう。
ESで研究内容を書く際のフロー1:研究内容の整理
まず、研究の成果やアピールできるポイントなどをノートなどに書き出し、情報を整理する必要があります。
ノートなどに書き出すことで、伝えたいことやアピールしたいことは何か、どういったプロセスで取り組んだかなどを順序よく組み立てられます。
ESで研究内容を書く際のフロー2:研究内容の説明
研究内容を説明する際は急に本題に入らず、まずはどんな分野なのかを説明することが大切です。
これは、導入的な大まかな説明で問題ありません。一言この説明を加えるだけで読み手にとって分かりやすい文章が作れます。
ESで研究内容を書く際のフロー3:分かりやすい研究背景を伝える
実験の本題に入る前に、その研究の背景や目的などを分かりやすく伝えることが大切です。
これらを理論的に説明することによって、その研究内容に対する理解度などもアピールできます。また説明する際には、専門外の人が読むことを想定し、一般的な用語で記述するようにしましょう。
ESで研究内容を書く際のフロー4:研究の意義を伝える
自分の研究内容が、今後の社会の何に貢献できるのか、その研究意義を伝えましょう。
特に企業の研究職に就職したい場合、自分の興味がある分野ばかり研究するのではなく、会社に貢献する必要があります。
研究意義を伝えることで、その研究の重要性だけでなく、成果が何につながるのかを考えながら研究していることもアピールできます。
ESで研究内容を書く際のフロー5:目標達成のアプローチ解説
多くの企業において、成果よりも、その目標に対するプロセスを重んじる傾向があります。
会社に就職後、難しい難題を与えられることが多く、それを切り抜けられるような人材かどうかを判断します。どういった切り口で、その難題に取り組めるかは、研究職に限らず多くの職種で求められるスキルです。
研究内容を書く際、目的や問題点、それに対する取り組み方や考え方などを理論的に記載するようにしましょう。
ESで研究内容を書く際のフロー6:研究内容の説明を具体化する
研究内容を伝える際、専門用語を使いすぎるのはよくありませんが、抽象的すぎるのもよくありません。具体的な数字や説明を適度に加えることで、文章に信憑性が出せます。
フロー2の研究内容の説明に、少し具体化した表現を加えた、まとめを一言付け加えるとよいでしょう。
ESの研究内容を効果的にアピールしよう!
最後に、研究内容を決められた字数以内で効果的にアピールすることは、非常に大切なことです。
時間を割いて研究課題に取り組んでいても、その内容が相手に伝わらないと意味がありません。必要なことをノートなどに整理して内容を吟味しましょう。
研究内容が書けない人や決まっていない人も、今後どのようなことにどんな姿勢で取り組みたいか具体的に書くことで、プラスのポイントとなります。また、企業により形式が異なるので、自由形式の場合、図などを用いて説明するのもよいでしょう。
文章に自信がない場合、友達や家族、先生などに呼んでもらいフィードバックをもらうことも手です。

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