ブラック企業の抱える12の問題点|面接や入社前に見抜くポイント
初回公開日:2020年10月01日
更新日:2020年09月29日
記載されている内容は2020年10月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

ブラック企業を見抜くのは難しい?
ブラック企業とは、「社員に対して過酷な長時間労働やノルマを課す」「サービス残業やハラスメントが横行している」といった労働実態のある企業の総称です。
しかし、ブラック企業には明確な定義がなく、ブラック企業かどうかを見抜くのは非常に難しいと言われています。
本記事では、面接や入社の前にブラック企業かどうかを見抜く方法やポイントを解説します。ブラック企業にはどんな問題点があるのか、以下を参考にしてください。
厚生労働省「確かめよう労働条件」を読んでみる
厚生労働省の「確かめよう労働条件」というサイトには、労働条件に関する法令や制度などの情報がまとめられています。
働いている方に向けた労働条件に関するQ&Aでは、具体例をもとに解説されており、これから働く方にとっても参考になる内容です。
また、働く前の基礎知識として、労働条件に関する学習コンテンツも多数用意されており、就職を希望する企業の労働条件と照らし合わせられて便利です。
面接前に口コミサイトなどで企業について調べる
採用選考の面接前には、社員の口コミを集めたサイトでその企業の評判を調べましょう。ホームページや企業説明会など公の場では確認できない、その企業で働く社員からのリアルな情報を得られる可能性があります。
一般に公開されている場所で、わざわざ自社をブラック企業と宣伝する企業はまずありません。転職サイトなど複数の口コミサイトから情報収集をして、労働条件などに関する口コミがあれば内容を確認しておきましょう。
ブラック企業の抱える12の問題点
ここでは、ブラック企業の抱える問題点を挙げ、ブラック企業によく見られる具体的な特徴をご紹介します。就職を希望する企業に当てはまりそうな点がないか、確認しておきましょう。
先に述べたとおり、ブラック企業には明確な定義は設けられていません。以下でご紹介する特徴についても、あくまでも基準の一つとして認識するようにしてください。
ブラック企業の抱える12の問題点1:休日が少ない・休日出勤が多い
休日が極端に少なかったり、休日出勤が多いのはブラック企業によく見られる問題点です。過酷なノルマが課されているため、休日返上でとにかく働かされるケースが多いです。
また、企業全体の雰囲気にも原因がありそうです。こういった企業では、休日出勤が常態化していることが多く、先輩社員が休日でも当たり前に働いているため、後輩はそれに従うしかないといった声もよく聞かれます。
ブラック企業の抱える12の問題点2:有給休暇が取れない
有給休暇の取得が認められないことが多いのは、ブラック企業によく見られる問題点の一つです。「忙しいから」といった理由で、有給休暇取得の申請を却下される場合などが多いと言われています。
また、「そもそも有給休暇という制度自体が社員に説明されていない」「有給休暇を取る理由を執拗に聞かれる」といったケースも多いようです。有給休暇の取得については、事前に労働条件を確認しておきましょう。
ブラック企業の抱える12の問題点3:マニュアルがない
就業規則などのマニュアルがないことも、ブラック企業が抱える問題点の一つです。「マニュアルを定めなければ、上司の言うことがルールになる」といった、企業側の勝手な解釈や都合で敢えてマニュアルを設定(または開示)しないケースが多いと言われています。
就業規則などのマニュアルは、社員の権利を守るために作成及び開示が義務付けられていますので、事前に確認しておきましょう。
ブラック企業の抱える12の問題点4:給料が低い
労働の成果に対して極端に給料が低いことは、ブラック企業の問題点の一つです。社員の人件費を抑えて、不当に利益をあげようとするために、こういった問題がよく起こると言われています。
給料が低いとひとことで言っても、「基本給がほとんど上がらない」「残業代が支給されない」「利益は出ているはずなのにボーナスが全く支給されない」など様々です。いずれも、労働の対価として適切に給料が支払われていないことの証左です。
ブラック企業の抱える12の問題点5:サービス残業が当たり前
サービス残業が当たり前になっているのは、ブラック企業の問題点です。先に述べた給料が低いことと同じく、社員の人件費を不当に抑えようとするためにおこる問題です。
労働時間が適切に管理されていなかったり、自宅に仕事を持ち帰らせるといったケースが多く、当たり前にサービス残業を強要する企業には注意してください。
ブラック企業の抱える12の問題点6:長時間労働
社員に極端な長時間労働を強いるのは、ブラック企業が抱える問題点の一つです。社員の健康を顧みず、利益ばかり追求した経営をしている企業に多くみられる特徴です。
長時間労働になってしまう原因は、利益追求だけではありません。「長時間労働が美徳とされる企業文化」「離職者が多く、そもそも社員数が少ない」など企業によって原因は様々でしょう。
ブラック企業の抱える12の問題点7:離職率が高い
労働条件の悪さから離職率が高くなってしまうことは、ブラック企業が抱える問題点です。劣悪な労働環境に耐えられず、社員の離職が頻繁に発生してしまうといったケースが考えられます。
あくまでも一つの指標ですが、入社3年目以内の社員の離職率は、ブラック企業かどうかを見極めるポイントと言われています。ブラック企業は入社3年以内の離職率が高く、社員の平均年齢が高いといった特徴も挙げられています。
ブラック企業の抱える12の問題点8:売上重視
過剰に売上を重視するのは、ブラック企業でよく見受けられる特徴です。ブラック企業では、コンプライアンス順守への意識が低い場合が多く、「とにかく売れれば良い」と考えられている傾向があります。
そのため、売上が伸びない営業担当社員に対して、長時間労働・休日出勤・サービス残業などを根拠もなく強要するケースが多いようです。
ブラック企業の抱える12の問題点9:会社独自の雇用契約がある
他の企業にはない独自の雇用契約があるのは、ブラック企業の特徴の一つと言われています。自社に都合の良い解釈で勝手にルールを作り、名ばかりの規則で社員を自由にコントロールしてしまうのです。
社員がおかしいと声をあげても、独自の雇用契約を盾に意見を認めないといったケースが多数あるようです。聞き慣れない契約条件を耳にしたら、必ず正しい雇用契約なのか確認しましょう。
ブラック企業の抱える12の問題点10:不当解雇がある
社員が不当に解雇される事態が起こるのは、ブラック企業によく見られる特徴です。社員の意思を尊重せず、企業の都合だけが判断基準になっているからでしょう。
社員の意思を少しでも尊重するつもりがあれば、不当解雇という事態はまず起こりません。物事の判断基準が常に自社の利益ばかりに向いているブラック企業だからこそ、こういった問題が起こってしまうのです。
ブラック企業の抱える12の問題点11:パワハラ・セクハラが多い
社内でパワハラやセクハラが横行してしまうことは、ブラック企業が抱える問題点です。社内に通報制度などが整っておらず、黙認される雰囲気が醸成されているケースが多いのでしょう。
ブラック企業では、コンプライアンスへの意識が低いため、そもそもその行為がパワハラやセクハラにあたるという認識がない場合もあるでしょう。
ブラック企業の抱える12の問題点12:退職届を受け取らない
退職届を正当な理由もなく受け取らず、辞めたくても辞めさせてもらえないのはブラック企業が抱える問題点です。先に述べたとおり、ブラック企業は離職率が高く、常に人材不足に陥っているケースが多いので簡単に辞めさせてもらえないわけです。
退職届を出そうとすると、「提出するのが遅い」「今は業務がひっ迫している」などの理由で一方的に受け取りを拒否されるケースが多いようです。
面接時に確認したい企業の労働環境5つ
ブラック企業の特徴は、その企業の労働環境に反映されやすいと言われています。ここでは、面接などで企業を訪問した際に確認したいポイントをご紹介します。
先に述べたとおり、ご紹介する内容はあくまでもよく見受けられる特徴の一つです。それだけで、その企業をブラック企業と決めつけることがないようにしてください。
面接時に確認したい企業の労働環境1:労働時間を確認する
面接などの際には、労働時間について直接質問して確認するようにしましょう。募集要項などに書かれている内容を、そのまま鵜呑みにしないように気を付けてください。
ストレートに聞いてしまうとその場の雰囲気が悪くなる可能性もあるので、「就業後ビジネススクールに通いたい」「子供の送り迎えがある」など何かしらの理由を添えて質問するのが良いでしょう。
面接時に確認したい企業の労働環境2:残業代の支払われ方を確認する
面接などの際には、残業代の算出基準や支払方法について確認をしておきましょう。基準や方法は、その企業の所定労働時間や労働制度によって異なります。
残業代については直接給料に関わる内容なので、曖昧に終わらせないようストレートに質問することをおすすめします。「基本給に残業代は含まれますか」「残業は何時から起算されますか」など、具体的に条件を確認してください。
固定残業やみなし残業は注意
残業の考え方として、固定残業やみなし残業といった制度を採用している場合には、特に注意が必要です。より詳細に残業代が支払われる条件を確認しておきましょう。
固定残業やみなし残業は、業務効率を上げれば得をすると感じるかもしれません。しかし、「何時間分の固定残業やみなし残業なのか」を明確にしておかなければ、際限なく働かされた挙句に残業代は支給されないといった事態を引き起こします。
面接時に確認したい企業の労働環境3:社内やデスク周りは整頓されているか
面接などで企業を訪問した際には、社内やデスク周りが整理整頓されているかを確認しておきましょう。見た目にも書類の管理が行き届いていないと分かる企業は、コンプライアンス意識が低く、ブラック企業である可能性が高いと言われています。
また、社員の私物と思われるものが散乱している企業では、寝泊まりが必要な過剰長時間労働が、日常的に課されている可能性があります。
面接時に確認したい企業の労働環境4:従業員の様子はどうか
面接などで企業を訪問した際には、従業員の様子を観察してみてください。服装や顔色などの見た目や雰囲気、電話対応などの働く様子などを確認しましょう。
見た目や雰囲気については、健全な労働環境であればまず違和感は覚えないはずです。働く様子については、口調や立ち居振舞いから、顧客に対して丁寧な対応をしているかどうかなど、見極めたいところです。
面接時に確認したい企業の労働環境5:精神論や根性論のワードが出ないか
面接の際、精神論や根性論が強調されていないかを確認しましょう。面接の時点から強調されているようなら、入社後はより強く求められる可能性が高いでしょう。
精神論や根性論は理屈ではないため、押し付けられても議論の余地がありません。こういった根拠や反論の余地がないことを押し付けるのは、自分の意思が全く尊重されないブラック企業の特徴の一つです。
いつの間にかブラック企業になってない?問題意識を持つ重要性
ブラック企業には、明確な定義はありません。世間一般でブラック企業と呼ばれる企業も、自らブラック企業と名乗ることはまずないでしょう。
大切なのは、本記事でご紹介したブラック企業によく見受けられる特徴を理解して、セルフチェックを通じて自社の労働環境に問題意識を持つことです。
過去の慣習やその場の雰囲気に従わずに、自社の制度や労働条件に疑問を感じたら「おかしい」と声をあげるようにしてください。

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